ログリー株式会社(東証グロース:証券コード6579)は、AIエージェントが広告アカウントを自律的に運用するためのフレームワーク「mureo(ムレオ)」を、Apache License 2.0のオープンソースソフトウェアとして公開しました。
公式サイトおよびGitHubリポジトリからソースコードを取得できます。
背景には、生成AIの進化に伴いClaude Code、Cursor、Codex CLI、Gemini CLIといったAIエージェントの活用が広告運用でも広がる一方、従来のAIツールは単発の指示実行やレポート取得にとどまっていたことがあります。Google広告、Meta広告、Google Search Console、GA4など複数媒体を横断した分析と意思決定は実務で日常的に行われながらも、AIツール側のサポートが限定的でした。
mureoの最大の特長は、ユーザーが設定するビジネス戦略(ペルソナ、USP、ブランドボイス、KPI、運用モード)を起点に広告運用を行う点です。単なる数値最適化ではなく、事業目的に沿った判断をAIエージェントに委ねることができ、広告コピーの作成から予算配分の提案まで一貫した運用を実現します。
またGoogle広告、Meta広告、Google Search Console、GA4を一つのワークフローで処理し、配信状況・成果、自然検索のトレンド、サイト内ユーザー行動を一括取得して相関分析まで自動で実行します。GA4との連携は外部のMCPサーバーを併用する形です。
ベテラン運用者が実務で培った判断基準もワークフローに組み込まれています。配信が出ない原因の特定、入稿前チェック、検索語の整理、予算効率の評価、デバイス別の成果差分析、ランディングページとの一貫性確認などが体系化されており、初めてAIに広告運用を任せるチームでも高い品質で運用を開始できます。
さらに「この業界は連休中にCPAが上がる」といった運用上の気づきをエージェントが学習し、次回以降のセッションに自動反映する仕組みも備えています。
セキュリティ面では、認証情報の厳格な隔離、不正クエリの遮断、統計的ベースラインに基づくリアルタイム異常検知、書き込み操作の全件記録とワンコマンド・ロールバック、広告入稿前のポリシーチェックなど多層防御アーキテクチャを標準搭載しています。テレメトリや外部送信機能を一切持たないローカル完結型のため、認証情報や運用データが第三者へ漏れる経路を根本から排除しました。
主なワークフローコマンドとして、全媒体の配信状況を一括チェックする「/daily-check」、パフォーマンス急落時の緊急対応「/rescue」、媒体横断の予算再配分「/budget-rebalance」、全媒体横断の週次レポート自動生成「/weekly-report」など9種類が用意されています。
今後はオープンソースコミュニティのフィードバックを取り入れながら、対応媒体の拡充、診断ナレッジベースの強化、多言語対応などを進める方針です。ログリー株式会社は東京都渋谷区に本社を置き、代表取締役は吉永浩和氏が務めています。アドプラットフォーム事業、データプラットフォーム事業、SNSマーケティング事業を展開するテクノロジー企業です。

