IDaaSの代表格、Oktaは12月1日に2021年7~10月期決算を発表。売上高は3.5億ドル(前年比61%増)と加速した一方、営業損失は2億ドルにのぼる。通期売上予想の上方修正を発表した。
注目する理由:SlackやSalesforceなど7,000以上のアプリケーションでシングルサインオンを利用できる。セキュリティや生産性向上などあらゆる観点から、その重要性は高まり続けている。
総顧客数は14,000社(前年比49%増)を超え、年契約額10万ドルを上回る大口顧客は2,825社(同59%増)に増えた。四半期に215社を増やしたが、そのうち約半分が新たな顧客だった。
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10月に買収を完了した「Auth0」と互いの顧客基盤に対しクロスセルを実施。着実に成果を上げ始めている一方、シナジー創出はまだ初期段階。来年2月に営業組織を統合して再スタートを切る。
10月に行われたバーチャルイベント「Showcase21」では、CEOのトッド・マッキンノン氏が登壇。認証実行数は月間数十億件に達しており、前年比117%の勢いで成長をしているという。また、Auth0とOktaで重複する顧客は2%に満たないことなども強調された。
公共部門では新たに連邦政府機関の運輸省から契約を獲得。アメリカではサイバーセキュリティに関する大統領令が出されるなど、多要素認証やID管理の重要性がますます高まっている。
(記事提供元: 経済をシンプルに解説するStrainer)