金融関連メディアを運営するZUUは14日、送客メディア「NET MONEY」を分社化し、FUNDiTとMacbee Planetとの合弁会社を設立すると発表しました。新会社の株式保有比率はFUNDiTが67%、ZUUが30%、Macbee Planetが3%となります。
NET MONEYは2020年のサービス開始以来、金融関連の検索経由での月間訪問者数が最大157万人を記録。証券口座の開設申し込みが60万件以上、クレジットカードの新規発行が70万件以上と、順調に実績を積み重ねてきました。
今回の合弁では、ZUUの金融メディアとしてのブランド力、FUNDiTのIT事業開発力、Macbee PlanetのLTVマーケティングのノウハウを組み合わせ、金融機関向けの送客メディアでNo.1を目指すとしています。


合弁相手のFUNDiTは中小型IT事業を対象とした共創型M&Aを手掛ける未上場企業。週刊東洋経済の「2024年最新版すごいベンチャー100」で15位に選出されるなど、注目を集めています。一方のMacbee Planetは東証プライム上場企業で、データ解析に基づくLTVマーケティングを強みとしています。
新会社は2025年1月の設立を予定。今後は(1)新規メディアの構築(2)金融特化型アドネットワーク/ASPなどの商品開発(3)金融メディア領域におけるM&A、などを展開していく方針です。
新会社設立による今期連結業績への影響は軽微としていますが、個別決算では特別利益769百万円を計上する見込み。来期以降は440百万円程度の売上高減少を見込んでいます。
足元の施策としては、SEO対策の抜本的改善、主要キーワードでの検索上位表示、広告単価の改善、制作体制の見直しなどに取り組む予定としています。