株式会社NTTドコモの子会社DearOneと、リアル行動データプラットフォーム「Beacon Bank」を運営するunerryは、資本業務提携を締結したと発表しました。両社は、リテール業界・まちづくり領域向けのスマホアプリソリューション事業およびリテールメディア事業の拡大を図ります。
今回の提携により、unerryが提供するBeacon Bank SDKによる位置情報技術が、DearOneのModuleApps2.0の標準メニューとなります。これにより、より多くのスマホアプリで位置情報技術を活用したユーザー体験や広告配信機能が利用できるようになります。
リテールメディア事業では、DearOneが展開するリテールメディアプラットフォーム「ARUTANA」とunerryのサービスを連携させます。「ARUTANA」の月間クティブユーザーは約3,300万人以上となっており、複数の小売りチェーン会員に対して横断的にリーチでき、購買効果が測定できるリテールメディア事業として強化していく方針です。
日本国内のリテールメディア市場規模は、2024年の550億円から2028年には1750億円へ急拡大すると予測されています。しかし、小売チェーンごとに提供するメディアでは広告規模が小さいことが課題です。両社は、提携を通じてリテールメディアプラットフォームの相互販売を強化し、大規模な広告配信と購買効果測定を可能にすることを目指しています。
今回の資本業務提携により、両社がリテール業界・まちづくり領域におけるデジタルマーケティングの新たな可能性を切り開いていくことが期待されます。