メディア企業にとって、デジタルプラットフォームとの力関係は常に緊張をはらんできました。特に検索エンジンやSNSに掲載されるニュースコンテンツの価値をめぐっては、長年にわたる論争が続いています。そんな中、グーグルが最近公開した実験結果は、メディア業界に揺さぶりをかけるものです(レポートはこちらから)。
グーグルは2024年11月から2025年1月にかけて、EU8カ国(イタリア、スペイン、ポーランド、オランダ、ベルギー、ギリシャ、デンマーク、クロアチア)でユーザーの1%を対象に3ヶ月にわたって継続的に、欧州著作権指令(EUCD)第15条に基づく「報道出版物」のコンテンツを検索結果、ディスカバー、グーグルニュースから削除する実験を行いましたん(約1.3万ドメインのコンテンツ)。