「ハフポスト日本版」は創刊から13年、編集長の泉谷由梨子氏は就任5年目を迎えました。昨年は各種レポートで伸びているメディアの上位に名前が挙がるなど好調だというハフポストが、どのようにブランドを育て、守り、そして攻めに転じているのか。「らしさ」と「らしくなさ」の間を行き来するメディア運営の思考法が語られました。

男性育休報道に見る「ハフポストらしさ」の源泉
2016年当時、男性の育児休業取得率は数パーセントに過ぎず、大手企業でも取得者は1人か2人という状況だったとの事です。ハフポストは「保育園落ちた」のハッシュタグ運動をいち早く察知して報道し、そこから発展する形で男性育休の問題を多角的に取り上げました。当事者の声、企業の対応、政策のあり方、賛同企業の紹介と、さまざまな切り口で報じた結果、2021年の法改正につながり、現在は男性の育休取得が日常の風景になっています。

泉谷氏はこの事例で伝えたかったのは、男性育休というテーマそのものではなく、「まだ主流になっていなかった生活の課題を見つけて、社会の真ん中にメディアとして押し上げていった」というプロセスだと語りました。ハフポストが読者に支持されてきたのは、時代の中で見過ごされている変化を拾い上げる姿勢にあるとの分析です。









