株式会社Spider Labsは、2026年1月1日から8月31日にかけて不正広告対策ツール「Spider AF アドフラウド対策」で計測した有料広告クリックのうち、botと判定した6276万9269件を分析した結果を公表しました。
このうち75.0パーセントにあたる4709万9237件で、一般的なブラウザ自動化に伴う基本的な痕跡が確認されませんでした。自動操作のサインが見つからないことが、人によるクリックである証明にはならない点を示す結果です。
月別の推移を見ると、2月は51.6パーセントまで低下した後、3月から7月にかけて5カ月連続で上昇し、7月は85.1パーセント、8月は83.3パーセントとなりました。直近2カ月は8割を超える水準で推移しています。

アカウント単位では、期間中のbot判定クリックが100件以上の1296社で中央値46.1パーセント、1000件以上の835社で51.2パーセントとなり、おおむね半数前後で基本的な自動化の痕跡が見られませんでした。
同社が別途実施した調査では、2026年上期のbotによる無効クリック発生率が2025年通年の約2.2倍に増加しており、スクロールやクリック間隔を変えるなど人に近い動きをするbotも確認されているといいます。また2026年上期に検知した無効コンバージョン326万2655件のうち、101万7798件(31.2パーセント)がbotに分類されたとしています。
Spider Labs VP of ProductのYuriy Yashunin氏は、基本的な自動操作のサインが見つからなくても人のクリックと即断せず、実行環境や通信、動作を組み合わせて見極める必要があると指摘しています。同社は広告主に対し、判定方法の確認、商談・売上との照合、検知後のデータ除外範囲の把握という3点の見直しを呼びかけています。




