「デジタルメディアに挑戦する人々の学びの場」としてMedia Innovation Academyを開設いたしました。7月18日(木)にメディアの「マネタイズ」「運用」「新規事業」をテーマとしたイベントを開催いたします。

登壇者でもあるログリー株式会社 マーケティング・ソリューション部 部長の藤澤 裕人 氏にメディアの「マネタイズ」「運用」「新規事業」についてお尋ねしました。

藤澤 裕人 氏のご経歴は下記の通りです。

2008年、営業代行会社の立ち上げメンバーとして参画。2012年、インターネットリサー チ会社にて広告代理店向けにブランドリフト調査を企画提案。2015年より現職、デマンド・サプライ向け事業企画とセールス部門を統括。自社、パートナーのアセットを活用したグロース施策の提案とコンテンツ分析を推進。

―――これまでの経歴と簡単に自己紹介をお願いします

大学を3ヶ月で中退し、歌舞伎町のホストクラブで働いていました。1年半ほどやってみて「このままだと30歳までに多分死ぬ」と思い、当時流行していたmixiで「社長」と検索して出てきた人にダイレクトメッセージを送り、拾っていただいた営業バリバリのベンチャーに5年ほど務めました。その後はインターネットリサーチ企業に移り代理店営業を中心に3年。現職のログリーには入ってまる4年です。

―――現在、携わられているお仕事について教えてください

当社では日本初のネイティブ広告プラットフォーム「LOGLY lift」を運営しています。独自の自然言語処理技術と機械学習技術を用いて、メディアの文脈にマッチしたコンテンツを広告として配信可能です。レコメンドウィジェット型とインフィード型のフォーマットをサポートしており、メディアの回遊、集客そして収益化を支援しています。

また、2016年には「Loyalfarm」というツールをリリースしました。こちらはユーザーがメディアに定着する要因を可視化し、増加を支援するツールです。ユーザーを訪問頻度や流入元ごとに分類し、どのようなコンテンツに興味があるかを分析できます。こちらは、「LOGLY lift」の導入メディア様に無料で提供しており、メディアの成長にお役に立てるような施策をさまざまな側面から支援しています。

私は、「LOGLY lift」および「Loyalfarm」のプロダクトに関する企画全般と、デマンドサプライ双方のセールスチームを統括しています。 

―――なぜその仕事に携わることになったのでしょうか

元々はメディアリクルーティング営業の第1号として入社しました。最初は業務推進部という進行・審査部門の中の1グループとして一人で1年ほど活動していましたが、ネイティブ広告の市場における盛り上がりとともに規模を拡大・事業部化し、デマンドサプライ双方のセールスチームは現在30名ほどの組織となりました。

―――その仕事の魅力はなんですか

インターネット広告業界は、プロダクトライフサイクルが非常に過激な業界だと認識しています。成熟するにも衰退するにも、とにかく速い。そういったスピード感の中に第一線で身を置き続けることで得られる即応性とか対応力、決断力の向上は魅力の一つだと思います。とにかく変化を恐れないというか、むしろ苦境こそ楽しめる鋼のメンタルは、今後のAI時代においても有効なヒューマンスキルになるのではないかと私は思います。

―――メディアが果たすべき役割についてどう思いますか

ここについては偉そうなことは何も言えません。ただきちんと人手やコストを掛けて取材をして撮影をして、ファクトチェックに力を入れているメディアさんのコンテンツを、なるべく高く収益化してビジネスを継続していただくことが我々の至上命令と思い、尽力するのみです。

―――メディアのマネタイズ方法についてご意見を聞かせてください

そのメディアのコンテンツが「誰に支持されているのか」をきちんと理解することが重要だと思います。誰がどういう期待のもと、どこから訪れているのか。というポートフォリオを正確に描くことで、適切な広告の施策やバランスを見極められるのではないかと。

たとえば参照元でいうと検索が多いのかSNSなのかとか、来訪頻度や間隔はどれくらいで、どんなコンテンツを何回くらい読むのか、とか。あるいは何回来訪したタイミングでロイヤルティが高まるのか、とかそういったところです。

極端に言えば「大多数が1回きりしか来ないメディア」なのであれば、機会を最大化するために広告表示領域はなるべく多いほうがいいかもしれません。逆に特定のリピーターに支持されるコンテンツが多いのであれば、アドネットワークよりも、そうしたオーディエンス自体を活かしたタイアップコンテンツを売りにしたほうがいいと思います。 

―――メディアの運営のコツについてご意見を聞かせてください

先に申し上げたように、運営自体についてはあまり知見を持ち合わせていないのですが、さまざまなメディア様の数字周りやグロース施策を拝見している中ですと、リピート促進に直結する「名物コンテンツ」があるかどうかで初動から突き抜けられるかどうかが決まっているなあと思います。

最近で言えば新R25さんの「マネ凸」とか、日経XTRENDさんの「令和のヒットをつくる人」とかでしょうか。あくまで感覚ですが。 

―――メディアの新規事業についてご意見を聞かせてください

昨今のトレンドもあり、電子決済ユーザーがだいぶ増えている印象があるので、デジタルコンテンツへの消費のハードルも下がってきてるのかなと思います。

これまでメディアのサブスクリプションは、国内における成功事例はあまり多くありませんが寄付や投げ銭、有料記事閲覧のインフラを整えることで、アドネットワークやタイアップなどの広告収益に匹敵する、第3の柱となるチャンスが来ているのかなと。 

―――メディアの未来はどうなっていくと思いますか

先日LINEさんが「オープンチャット」構想を発表されていましたが、MirrativやDiscordの隆盛具合も見ている限り、趣味などのニッチなカテゴリは、より専門特化したクローズドな方向に向かうのかなというのがざっくりした印象です。たとえばスマホゲームの分野だと、専門メディアの取材チームよりも、仕事も学校も放り投げて壮絶にやりこんでるいちユーザーの方が、攻略法を早く発見していたりするわけです。

実際に僕がやりこんでいる遊戯王のスマホゲームでは、専門メディアの特集コンテンツとして、「やりこみユーザーのデッキ紹介コーナー」が大人気を博していたりします。そういった形でそのカテゴリに一家言あるインフルエンサー的な方と協力して、うまく協力体制を築いていくことが重要なのかなと。

ストレートニュースは信頼性の話があるので、また別だと思いますが。

―――イベントにいらっしゃる方々へのメッセージをお願いします

16社✕5分LTと凄まじい情報量になるかと思いますが、何かしらお役に立てる情報をお土産に持ってかえっていただけるようがんばります。

Media Innovation Academy #1 業界TOPリーダー16名が集結!メディアの「マネタイズ」「運用」「新規事業」研究会

株式会社イードが運営するMedia Innovation が、「デジタルメディアに挑戦する人々の学びの場」としてMedia Innovation Academyを開設いたしました。リアルな交流、協業が生まれることを目的としており、オンライン、オフライン合わせたコミュニティを形成していきます。

今回のイベントは下記16社の方々に5分ほどプレゼンいただき、その後、メディアの「マネタイズ」「新規事業」「運用」をテーマに、座談会を実施いたします。

アドテクノロジー、テレビ・雑誌・新聞のデジタルメディア、メディア業界のオープンイノベーション、メディア担当者が知っておくべきマーケティングのテクノロジー、ブロックチェーンなどの新規ビジネス、メディア起点の横展開、顧客データを活用したメディアビジネス、海外メディアの動向、カテゴリー特化のバーティカルメディア、インフルエンサービジネス、メディアが行うオンラインサロン、メディア業界の再編ファンド、など、盛り沢山の内容でお送りいたします。

■概要
日時 2019年7月18日 (木) 19:00 – 22:00
会場 Speee Lounge:〒106-0032 東京都港区六本木4-1-4 黒崎ビル4階
  (東京メトロ日比谷線、都営大江戸線六本木駅、4a、6番出口から徒歩7分)
主催 株式会社イード/ 株式会社メディアインキュベート

■スケジュール
18:30 開場
19:00 開演、主催者挨拶
19:05 各登壇者からプレゼンテーション(16社)
20:30 パネルディスカッション
21:15 懇親会(軽食とドリンクを用意します)
22:00 終了

チケットはPeatixで販売中です