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YouTuberのJJコンビ、関根りさが参画するVC「iFund」の可能性とメディアの株式化

2020年3月17日、YouTuberとして活動する明神 洸次郎 氏(JJコンビ:ジロー)、北濱 丈司 氏(JJコンビ:ジョージ)が参画するベンチャーキャピタル(VC)・「iFund」(名称:iFund1号投資事業有限責任組合)の設立が発表された。翌月の4月15日には美容系YouTuberの関根 りさ 氏の参画も発表。

美容系YouTuberの関根 りさ 氏

記事執筆時点の2020年4月29日では、JJコンビがYouTubeのチャンネル登録数25.2万人を超え、SekineRisaは137万人を超える。JJコンビは、個人でも複数のスタートアップ投資を行なってきたとのこと。JJコンビは、2018年4月に前身の「カリスマブラザーズ」としてチャンネル登録者数100万人を突破している。

海外では、インフルエンサーや著名人の投資が目立ってきているようだ。

2013年に公開された映画『スティーブ・ジョブズ』にも出演したアシュトン・カッチャーは、AngelListによると、Airbnb、Flipboard、Houzz、Fab、Nextdoor、Skype、Uberなど、日本でも話題のスタートアップへも投資をしている。また、ウィル・スミスと本田 圭佑 氏の「ドリーマーズ・ファンド」の設立や、元陸上競技選手の為末 大 氏もベンチャー投資を行うなど、日本でも著名人によるベンチャー投資が活発になってきている。

そういった盛り上がりを受けてiFundは、事業会社や投資家だけでなく、インフルエンサーやアスリートなどをLPとして迎えた、日本初のファンドを設立したとのこと。

本リリースで思い起こされるのが、日本政策投資銀行(DBJ)が発行する「DBJ Monthly Overview」2017年12月号だ。「No.279 欧州放送事業者の多角化戦略投資を支えるメディアの株式化~Media for Equityにみる我が国スタートアップ企業の成長課題への示唆~」と題したレポートは、Media for Equity(メディアの株式化)について触れている。Media for Equity(メディアの株式化)とは、メディアの広告宣伝枠を引き換えに、株式の割り当てを受けることをさす。

ドイツに本拠を置く「ProSiebenSat.1 Media SE」も、余剰の広告枠を活用し、広告依存度を下げ、広告以外の収入を得ることも目的として、Media for Equity(メディアの株式化)に取り組む企業の一つだ。

ProSiebenSat.1 Media SEのMEDIA FOR EQUITYに関するプレスリリース

独立系のVCで多大な実績を残しているインキュベイトファンドも2019年6月に「Chief Growth Officer」として元電通・北尾昌大氏の参画を発表している。採用や顧客開拓の支援だけでなく、マーケティングやクリエイティブ面でも支援体制を構築しているVCも増えているようだ。

公式HPよりiFundのメンバー一覧

iFundは、主にプレシード〜シード期のスタートアップ企業が投資対象とのこと。立ち上げ期のスタートアップにとっては、拡散を期待できる著名人からの支援は魅力的にも映る。インフルエンサーやアスリートを巻き込んだファンド運営がどういう形で行われていくのか。インフルエンサーだけでなく、Media for Equity(メディアの株式化)などの動きはより活発化されていくのか。今後もその可能性と動向を追っていきたい。

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浜崎 正己
浜崎 正己
メディアの立ち上げと運用を支援する(株)メディアインキュベート の代表。1988年千葉県生まれ。Twitter : https://twitter.com/masaki_hamasaki

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