オラクルが「TikTok」の”テクノロジーパートナー”として米国事業を主導か…報道

ウォール・ストリート・ジャーナルやワシントン・ポストなどが報じたところによれば、中国のバイトダンスが運営する「TikTok」の米国事業を巡り、オラクルが「信頼できるテクノロジーパートナー」に選ばれたとのこと。数時間前にマイクロソフトはバイトダンスから買収提…

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<p>オラクルのイベントで登壇するCEOで創業者のラリー・エリソン氏 Photo by Justin Sullivan/Getty Images</p>

ウォール・ストリート・ジャーナルワシントン・ポストなどが報じたところによれば、中国のバイトダンスが運営する「TikTok」の米国事業を巡り、オラクルが「信頼できるテクノロジーパートナー」に選ばれたとのこと。数時間前にマイクロソフトはバイトダンスから買収提案が却下されたと発表していました。

バイトダンスは米国政府に対して、バイトダンスが引き続き「TikTok」の所有権を保持しながら、データのクラウド管理をオラクルが担う選択をしたと述べたとのこと。また、バイトダンスが中国以外の国に本社を移転するという選択肢も俎上に載る可能性があります。ロイター通信によればオラクルは米国事業への出資も模索しているようです。

これは買収ではなく、「TikTok」事業の構造を変える提案ですが、これを米国政府や外国投資委員会、引いてはトランプ大統領が受け入れ、バイトダンスとの取引を禁じる大統領令が解除されるかは不透明です。ただ、データプライバシーの問題は一定程度解消される事にはなりそうです。

中国は先月末に輸出管理規則を変更し、「TikTok」のアルゴリズムなどのAIテクノロジーの輸出に制限を掛けるとしました。また中国政府は売却するくらいなら閉鎖と考えているという報道もありました。

《Manabu Tsuchimoto》

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デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの業務全般に携わっています。

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