新聞の苦境が伝えられています。特に地方紙がどのようにデジタルに転換して、生き残っていくかは業界として大きな課題となっています。その一つのモデルと考えられる例がありましたので紹介します。
米国アーカンソー州で発行されている地方紙「アーカンソー・デモクラット・ガゼット」は早い段階からデジタル化を推進していて、2002年にはペイウォールを導入したサブスクリプションモデルを導入しました。さらに2018年初頭には平日の印刷版の発行を取り止め、日曜版のみ紙を印刷し、その他の曜日はデジタルのみとして、購読者全員にiPadを配布して、それで購読してもらうスタイルを取りました。
この大胆な動きは、ノースウェスタン大学のメディル・ジャーナリズム学院に設置されたMedill Local NewsInitiativeによって支援され、一部はグーグルのGoogle News Initiativeの支援も受けました。デジタルへの全面的な転換から2年間が経ち、新聞はどのようになったのか、Medill Local NewsInitiativeが報告しています。
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