「Recode」「Polygon」「SB Nation」などのデジタルメディアを運営する企業で、近年ではポッドキャストに注力しているVox Mediaで音声プログラムの製作総指揮を務めるErica Anderson氏が、Media Voices Podcastに出演し、制作総指揮までのキャリア、ポッドキャストショーで成功する秘訣などを語っています。
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Vox Mediaでポッドキャストの責任者になるまで
Erica Anderson氏のキャリアはTwitterから始まりました。同氏は当時300人の従業員の中の一人で、当時たったの4人のメディアチームに配属されていました。オバマ大統領がツイートを行ったTwitter Town Hallを企画したのも同氏です。その後、グーグルでキャリアを積み、Vox Mediaへ行き着くことになります。
グーグルで印象的な出来事として、倫理学者によるエンジニアへのプレゼンテーションを挙げています。それは学校での銃撃事件の動画を見せられ、どのように処理をするかを問われるものでした。同席したメンバーは「これを流し、視聴者に本物かそうでないか判断を委ねよう」という結論に至ったようですが、学者からは「情報の出所、遺体の身元、身元を公開する許可を親族から得ているのか」など倫理的な問題点を指摘されてしまう結果となりました。同氏は、ツイッターでもそうであるがエンジニアはこのような倫理的な問題に疎い傾向がある、ということを言いたかったようです。ちなみにここでの経験はもとより、同氏にはメディアで働く上で常に信頼性と安全性を第一にする意識があったようです。
グーグルを去ることは同氏にとって非常に難しい選択であったようですが、「そこでの仕事は私が既にやったことのようだった。最初から感じていたが、そこには私は必要ないように感じた」と言うように仕事に対して疑問を感じていたようです。
Vox Mediaではプロデューサーとして、トップタレントとともにRecode DecodeやPivotなどのポッドキャストショーをよりよいものに改善してきました。Vox Mediaへ入社したきっかけは、創設者の一人であるKara Swisher氏に力を貸すためであったと述べています。
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ポッドキャストで生き残る術
インタビューでは、Vox Mediaのあり方やポッドキャストをプロデュースしていく上でのポイントについて同氏へ質問がなされています。