ニューヨーク・タイムズ前CEOのマーク・トンプソンが語るサブスク、多様性、人材、プラットフォームとの関係

9月に引退した、ニューヨーク・タイムズ・カンパニー前CEOのマーク・トンプソン氏が「2020 IPI World Congress」にて登壇し、これまでの歩みや自身の考え方について振り返っています。動画で全編を視聴する事ができますが、興味深いポイントをご紹介したいと思います。…

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<p>Photo by Noam Galai/Getty Images for TechCrunch</p>
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9月に引退した、ニューヨーク・タイムズ・カンパニー前CEOのマーク・トンプソン氏が「2020 IPI World Congress」にて登壇し、これまでの歩みや自身の考え方について振り返っています。動画で全編を視聴する事ができますが、興味深いポイントをご紹介したいと思います。

マーク・トンプソン氏は英国の公共放送BBCの会長を務めた後に、2012年にニューヨーク・タイムズのCEOに就任。オーナーからのバックアップも受け、瀕死の状態だった同社を再建に導き、サブスクリプションの成功でその地位を確たるものにしました。9月に退任し、後任のメレディス・コピット・レビアン氏に引き継ぎました。

―――2025年に1000万人の購読者を獲得するという目標は現実的でしょうか?

既に退いた人間で、同僚だったメレディスが引き継いでいるので私が言うのも適当ではないかもしれませんが、成長するための機構を一緒に作り上げてきた人間ではあります。その観点から、1000万人という目標は今のペースでも全く困難な数字ではなく、特別大きな投資をしなくても早い段階で辿りつくでしょう。

これだけの規模にリーチするためには事実上、英語のメディアでなくてはなりませんが、タイムズのような卓越したジャーナリズムで比類するメディアは世界にも存在しません。ですので競争もありません。世界の多くのメディアは政府の支援に寄って成り立っています。ですので、このモデルには競争力があると思います。

―――多様性についてどのように考えられているでしょうか?


《Manabu Tsuchimoto》

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Manabu Tsuchimoto

Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの業務全般に携わっています。

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