バズフィードがハフポストを買収、株式交換でベライゾンから…報道

バズフィードがハフポストを株式交換で買収するとウォール・ストリート・ジャーナルが報じました。ハフポストは通信大手ベライゾンのメディアグループに属していて、株式交換によってベライゾンはバズフィードの少数株主になるほか、同社への投資も同時に行うということです。金額は開示されていません。

ハフポストは2005年に政治記者やコラムニストとして著名だったアリアナ・ハフィントン氏が「ハフィントンポスト」として創業。リベラル派のデジタルメディアとして急成長しました。2011年にAOLが3.15億ドルで買収。2013年には朝日新聞社との合弁でザ・ハフィントン・ポスト・ジャパンが設立され、現在も運営されています。2015年に親会社のAOLをベライゾンが買収し、ベライゾングループとなっていましたが、9月には売却が模索されているとニューヨーク・ポストが報じていました。

一方のバズフィードは2006年に現CEOのジョナ・ペレッティ氏によって創業。ペレッティ氏はハフィントンポストの共同創業者でもありました。リスト記事やクイズなどバイラル性のあるコンテンツで成長した後、調査報道を主軸とする「BuzzFeed News」など硬派なジャーナリズムにもウイングを広げていきました。ベンチャーキャピタルなどから資金調達を行ってきたほか、2015年にはNBCユニバーサルから2億ドルを調達しています。直近では苦戦も伝えられていましたが、コスト削減等で今年は黒字化する見込みも伝えられています。また、2015年にヤフーとの合弁でバズフィードジャパンを設立しています。

今後ペレッティ氏主導で空席となっているハフポストの新編集長選びなどを進めていくとのこと。

デジタルメディア大手2社の合併となりますが、ニューヨーク・ポストの報道ではハフポストは年間1000~2000万ドルの赤字事業となっているということで、広告事業が苦境にある中で、収益を多様化し、持続可能なメディアに変えていく事が出来るのか注目されます。

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