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場起点の「共創」と「ファンクラブ化」、Media Incubate 浜崎・・・メディア業界2021年の展望(3)

新型コロナウイルスによって平時と全く異なる一年となった2020年。みなさんにとってはいかがだったでしょうか? そして2021年に向けてどのような事を取り組んでいくのでしょうか? 今年もMedia Innovationで大変お世話になった皆様に今年の振り返りと来年への展望をお聞きました。「メディア業界2021年の展望」全ての記事を読む。

メディアのアップデート、事業創造を支援する株式会社メディアインキュベートの代表取締役社長で、Media Innovationの運営にも従事し、2020年8月にはデジタルメディアの研究・開発に特化した新会社「KODANSHAtech合同会社」にも入社した浜崎です。メディア業界に貢献できるよう、取材やイベントを重ねてまいりました。日々の実務、取材を通しての振り返りと展望を記したいと思います。

浜崎 正己(はまさき まさき)
株式会社メディアインキュベート 代表取締役社長
1988年、千葉県佐倉市生まれ。夕刊紙のディレクター、ポータルサイトのトピックス担当、Viki創業者が立ち上げたCGMの日本拠点立ち上げ、ティーン向けのCGMなどを経て独立。メディア、マーケティング関連を中心に6社起業し、その他で通信放送団体のNPOの事務局次長、PR会社や出版社、IoTサービスなどの役員を3社歴任。うち、2社はインスタグラム初代日本事業責任者を務めた長瀬次英氏と起業。新聞、雑誌、ラジオ、オウンドメディアなど40以上のメディア運営に携わる。2020年8月、デジタルメディアの研究・開発に特化した新会社「KODANSHAtech合同会社」にも入社。
「Media Innovation」の立ち上げと運営に携わり、メディアのアップデートを目指している。普段は、メディアの事業開発、コミュニティを起点とした事業立ち上げに従事。メディア、VC、PEファンド、アクセラレーター、コミュニティに強い関心がある。

2020年はメディア業界にとってどのような年だったでしょうか?

あらためて自らが提供したい価値を見直す機会になったのではないでしょうか。何を提供するのかを明確にしないと、打ち手の議論に時間もかかり、結果的にはお見合い状態になる。そうした時に、いろんなものを削ぎ落として、何を大切にしたいのかを明らかにすることが大事なのかな、と思いました。

また「メディア」という存在がどんなものなのか。あらためて問われたように思います。自分たちはなぜ存在し、何に共感してもらえていて、愛されているのか。発信するメッセージ、タイミング、フォーマット。その全てを統合して発信し、関係者を巻き込んでいく指揮官、リーダーの大切さを痛切に感じた1年だったのではないでしょうか。

そのリーダーの存在の有無で、スピード感をもって変革しなければならない時に、舵取りができたのか、決まったのではないでしょうか。オンライン配信、営業プロセスの変革、ECヘの対応、はたまた他の事業モデルへの転換なども含め、状況を把握し、先を示してくれる。道に外れそうになっていれば、修正してくれる。パワフルでもあり、繊細なTOPの存在が必要とされていたように感じました。

これからのメディアに求められること、直面する課題はどういったことでしょうか?

メディアの垣根が溶けていき、あらゆるものがメディアになっていく中で、その存在意義を問われているように思います。ただ、その作り手などの個人にももっとフォーカスが当たるのかな、と考えています。メディア的な活動が、メディア以外の方々も挑戦するには、その作り手がとても大切です。これまでに培ってきたスキルや、人脈を活かして、他の業種にメディア的活動を持ち込んでいく事例は、ますます増えていくのではないでしょうか。

また、昨年も書きましたが、メディア自体が他の事業と協業していくことも増えていくでしょうから、その間に立ってディレクションし、双方の通訳がより重要になってくると思います。資産がある今は、それを活用して、新しいうねりを生み出していく必要もあるでしょう。ただ、その転換期には、強いストレスもかかることが想像されます。そこをいかにしてスムーズに落ち着かせるのか。緩衝材が必要なのではないでしょうか。

メディアだけでなく、メディアが関連しそうな広告代理店や、制作会社、プロダクションとの関わりも変わりそうです。緩やかに近い業態になっていき、その際に商慣習の整理や、商流などもどう折り合いをつけるのか。その相談と調整が増えそうに思います。ただ、実データを持とうとしている動きは増えているように思い、それはメディアも同様で、ECやサブスク、サロンなどもただCRMということではなくて、統合管理して顧客に向き合う必要性が高まっているように思います。

2021年に取り組みたいと考えていることはどういったことでしょうか?

「メディアとファイナンス」、これをテーマに取り組んでいきたいです。メディア事業者にファイナンスの概念をより持ち込んでいく。業態の垣根がなくなっていく緩衝材となり、その橋渡し役となり、それを資金、人の面でもサポートしたいと思っています。それを積極的に仕掛け、できるだけそれぞれの人にとって良い形でまとまるよう動いていきたいです。

そのためには、業界貢献、顧客体験の向上、協力会社との協調など、三方よし、Win Win Wiiinを意識して活動していきたいです。個人的には、メディア資産を活用した人材事業や、オンラインカンファレンス、B2Bの商材開発をもっとしていきたいです。それはDMPや情報銀行、ブロックチェーンを活用したポイント制度などというよりかは、「ファンクラブ」を運営するようにメディアのファンをいかに増やしていくのか。そのための活動として、会員を増やしたり、商品を作ったり、接点を持っている人たちが喜ぶサービスを提供する。そういうスタンスです。

その実現をしていくためには、ファイナンスは欠かせないと思っており、互いに対しての理解をちゃんとしている方々同士が、少し違う領域に新たに挑戦する。共創というものがより一層進むのではないでしょうか。そのための場づくりを徹底的にやっていきたいと思っています。そして、それらがどんどん形になっていく一年だと感じています。

「メディアは媒介」「メディアは場」といろんな言い方をされる方がいますが、場の要素が強まり、結果的に媒介していくのではないでしょうか。そこから生まれる事業創造に強い関心があり、様々な方々とコラボレーション、共創をしていきたいです。

23日には今年を振り返るイベントを開催

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Media Innovationが毎月開催しているオンラインセミナー「Media Innovation Meetup」ですが、12月はメディア業界の今年を振り返り、2021年の展望を語るイベント+オンライン飲み会として、12月23日(水)に開催いたします。

今年のメディア業界を賑わせたテーマとして「広告」「音声」「サブスクリプション」を特に取り上げ、アドテクスタートアップとして急成長する株式会社FLUXの平田慎乃輔CPO(チーフ・プロダクト・オフィサー)、音声広告事業に取り組む株式会社オトナルの八木太亮社長、ニュースレタープラットフォーム「theLetter」を運営する株式会社OutNowの濱本至社長に登場いただきます。

MIの運営メンバーからは株式会社コンテンツジャパンの堀鉄彦社長、株式会社メディアインキュベートの浜崎正己社長、株式会社イードの土本も参加します。去年のように海老会とはいかないのですが、悲しみを堪えつつ、激動の2020年を振り返る会にしたいと思います。ぜひともご参加宜しくお願いします。こちらから参加申し込み(無料)

■開催概要
名称: Media Innovation Meetup #22 2020年の振り返りと来年に向けての展望
開催: Zoomを使ったオンライン開催となります
料金: 無料(事前登録が必要です)

■スケジュール
19:00 開演
19:00~19:30 広告の部 ゲスト: 株式会社FLUX 平田慎乃輔CPO
19:30~20:00 音声の部 ゲスト: 株式会社オトナル 八木太亮社長
20:00~20:30 ニュースレターの部 ゲスト: 株式会社OutNow 濱本至社長
20:30~21:30 オンライン飲み会の部(※)~今年の振り返りと来年への展望
※ぜひ来場者の皆様もご参加ください

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【12月24日更新】メディアのサブスクリプションを学ぶための記事まとめ

デジタルメディアの生き残りを賭けた戦略の中で世界的に注目を集めているサブスクリプション。月額の有料購読をしてもらい、会員IDを軸に読者との長期的な関係を構築。ウェブのコンテンツだけでなく、ポッドキャストやニュースレター、オンライン/オフラインのイベント事業などメディアの立体的なビジネスモデルをサブスクリプションを中核に組み立てていく流れもあります。

【12月8日更新】音声メディア(ポッドキャスト)の最新動向を学ぶための記事まとめ

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浜崎 正己
浜崎 正己
メディアの立ち上げと運用を支援する(株)メディアインキュベート の代表。1988年千葉県生まれ。Twitter : https://twitter.com/masaki_hamasaki

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