現地時間5月18日、米ピンタレストは、同社が提供する画像共有サービス「Pinterest」に新たな動画フォーマット「IdeaPin(アイデアピン)」を導入したことを発表しました。同機能は現在、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、オーストリア、スイスのビジネスアカウントで投稿可能です。
IdeaPinは、クリエイターが作成した動画を「高品質で保存可能なコンテンツ」としてPinterestに公開できる機能です。IdeaPinには、最大20ページまでのビデオ撮影と編集、BGMの設定、詳細ページへのリンク設定、他のSNSへのシェア機能などが含まれています。

一見、TikTokやInstagramの動画共有機能と似ていますが、IdeaPinはその名の通り、クリエイターのアイデアや創造性に特化した機能です。ピンタレストの共同創業者であり、Chief Design and Creative OfficerのEvan Sharp(エヴァン・シャープ)氏は、次のように述べています。
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「私たちは、最高のインスピレーションは、情熱に突き動かされ、世界にポジティブさと創造性をもたらしたいと願う人々から得られると信じています。クリエイター、ホビイスト、パブリッシャーなど、Pinterestは誰もが素晴らしいアイデアを発表し、刺激的なコンテンツを発見できる場所です。アイデアピンを使うことで、クリエイターは自分の情熱を共有し、オーディエンスにインスピレーションを与え、成長させることができます。ピンタレストの人々が創造性を発揮し、新しいことに挑戦し、自信を持ち、自分らしくいられるようにサポートすることで、クリエイターの方々が”好きな人生を創造するためのインスピレーションをもたらす”というPinterestのミッションに真に貢献してくれると信じています。」
ピンタレストは、2020年9月にIdeaPinの先駆けとなる機能「StoryPin(ストーリーピン)」のベータテストを開始。Instagramの「Stories(ストーリー)」などとは異なり、一定時間が経過しても消えることはなく、タグ付けや検索によっていつでも発見できるという特徴を備えていました。
StoryPinのテスト開始から約8か月間の試行錯誤を経て、編集ツールやシェア機能が充実し、リブランディングされたものがIdeaPinとしてリリースされたというわけです。
Shopifyとの連携など、eコマース活用にも力を入れるピンタレストは、IdeaPinに商品のタグ付けもテストしているとのこと。ショート動画の需要が高まるなか、一貫してユーザーがインスピレーションを得ることを重要視し、「アイデア」に焦点を当てて差別化を図っています。