7月10日、テキサス州の老舗新聞社ダラス・モーニング・ニュースを発行するダラス・ニュース・コーポレーションが、大手メディア企業ハーストによる買収に合意したと発表しました。
買収額は1株14ドル、総額約7490万ドルで、前日終値4.39ドルから219%のプレミアムが付きました。この数字だけを見れば株主にとって魅力的な条件ですが、その背景には地方紙の厳しい現実があります。
ダラス・ニュース・コーポレーションのグラント・モイス最高経営責任者は「140年間、ダラス・モーニング・ニュースは米国で最も信頼され、権威ある日刊紙のひとつとして羨望の地位を築いてきました」と述べましたが、同時に「メディア業界は今、コンテンツの制作、配信、流通において急速で重大な変化を迎えている」とも認めています。