創刊150年の名門紙「ダラス・モーニング・ニュース」をハーストが買収、背景にある厳しい現実

・ダラス・モーニング・ニュースはハーストに買収され、地方紙の厳しい現実を象徴している
・大手傘下に入ることで経営の安定と競争力強化を目指す動きが加速している
・業界再編とデジタル化が地方紙の生き残りの鍵となっている

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創刊150年の名門紙「ダラス・モーニング・ニュース」をハーストが買収、背景にある厳しい現実

7月10日、テキサス州の老舗新聞社ダラス・モーニング・ニュースを発行するダラス・ニュース・コーポレーションが、大手メディア企業ハーストによる買収に合意したと発表しました

買収額は1株14ドル、総額約7490万ドルで、前日終値4.39ドルから219%のプレミアムが付きました。この数字だけを見れば株主にとって魅力的な条件ですが、その背景には地方紙の厳しい現実があります。

ダラス・ニュース・コーポレーションのグラント・モイス最高経営責任者は「140年間、ダラス・モーニング・ニュースは米国で最も信頼され、権威ある日刊紙のひとつとして羨望の地位を築いてきました」と述べましたが、同時に「メディア業界は今、コンテンツの制作、配信、流通において急速で重大な変化を迎えている」とも認めています。


《Manabu Tsuchimoto》

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デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの事業統括やM&Aなど。メディアについて語りたい方、相談事など気軽にメッセージください。

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