米大手日刊紙「ワシントン・ポスト」は、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推し進め、成功している新聞のひとつです。今月初め、リスボンで開催されたテクノロジーカンファレンス Web Summitで登壇したワシントン・ポストのマネージングエディター キャット・ダウンズ・ムルダー氏が、現代のニュースメディアにおけるジャーナリズムとテクノロジーの共存について話しました。
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今日のジャーナリストに求められていること
ムルダー氏によれば、ワシントン・ポストには200人以上のソフトウェアエンジニアが在籍しており、同紙のeコマースやサブスクリプションプラットフォームなどあらゆるものに携わっています。驚くべきことに、ソフトウェアエンジニアやプロダクトエンジニアらは、ジャーナリストと隣同士の席に座っているといいます。
ワシントン・ポストのジャーナリストたちは単に記事を書くだけでなく、発案から最終的な読者への届け方まで、記事の「ライフサイクル全体」を理解することが求められており、そのためにはエンジニアやプロダクトチームと常に協力する必要がある、といいます。