メディアイノベーションピッチなど、大手企業の方や投資家、スタートアップの方に登壇いただくようなイベントも開催いたしました。メディア関連で非常に伸びている企業もたくさんあり、直近のメディア関連のスタートアップ、IPOなどのニュースを取り上げたいと思います。
2021年11月24日、ゲーマー向けコミュニティプラットフォームを運営するGauGが4,000万円のシード調達を発表しました。『GauG』は、ゲーマー向けコミュニティプラットフォーム。ゲーマーもしくはチームとしてプロフィール作成・管理ができ、掲示板でオンラインフレンド・チームメンバー募集や配信・イベント告知などが可能とのこと。eSports市場の伸びに比例して、成長しているようです。
米国最大のアジア系ライブ配信型マッチングアプリ「EME Hive」が約8億円の資金調達を発表しました。ディー・エヌ・エーをリード投資家として、朝日メディアラボベンチャーズ、モバイル・インターネットキャピタルから第三者割当増資を実施したとのこと。
「EME Hive」は英語を主要言語としたアジア人を主に対象とした恋活・婚活マッチングサービスとして2013年12月にニューヨークでローンチ。ユーザー累計14万人以上の結婚・婚約・正式なお付合いへと導いたと発表しています。その後は、ロサンゼルスおよびサンフランシスコなどの街に展開し、北米を中心に人気のよう。CEOは時岡 真理子氏。
ロイヤリティフリーのストックミュージックサービス「Audiostock」が総額6.7億円の資金調達を発表しました。米国Susquehanna International Group(SIG)をリードインベスターとして、新規株主としてセレス、ベクトル、既存株主の日本ベンチャーキャピタル、中国銀行グループ、HBCC Technology Investmentを引受先として第三者割当増資を実施したとのこと。
2013年にリリースした「Audiostock」も、全世界のTikTokユーザーが1,000万件以上の動画でAudiostockの音楽を利用しているとのこと。「Stock Music Market – Global Outlook and Forecast 2021-2026」によるとストックミュージック市場は2026年迄に2,000億円に達するとのこと。国内のユーザー登録者数は10万人を超えており、海外ユーザーもアジア圏を中心に伸びているようだ。
「CODE Marketing Cloud」などを提供するエフ・コードが12月24日に東証マザーズへ新規上場するとのこと。SBIホールディングス、ピアラベンチャーズ から資金調達の支援も受け、島根銀行とも提携するなど業績を伸ばしてきたようだ。ピアラベンチャーズ は、ボディアーキ・ジャパン、ハーバルアイ、ベジタブルテック など、美容健康領域を中心にD2C関連の投資をしている他、マーケティングツールを提供するエフ・コードにも投資をしているようだ。
エフ・コードは、EFO（エントリーフォーム最適化）サービスのf-tra（エフトラ）というサービスも提供しており、D2C関連でもシナジーがあったと推察される。「新規上場申請のための有価証券報告書」には、SGcapitalの曽我 健 氏の名前もある。曽我氏もパンフォーユーや、エシカルスピリッツ など、D2C関連で有望な企業にも出資をしているようだ。
メディア関連でのスタートアップは、日本、海外含め、増えているようです。既存メディアの方々も既にお付き合いのある会社もあるかもしれません。協業し、共に成長し、時には自らもチャレンジしていく。そんな循環がより一層増えていくと良いでしょうか。EC関連のスタートアップもご紹介しましたが、11月のMedia Innovationの特集は「メディアとコマースの秋 Ver.2021」ということで、こちらもぜひご覧いただけたら幸いです。
