【Media Innovation Pitch Interview】なぜピッチを行い、メディアと異分野結合を目指すのか、場の力と事業創造における時間軸…メディアインキュベート・浜崎

メディアイノベーションピッチですが、これまでに第3回まで開催してまいりました。毎週金曜日夜に開催してまいりましたが、第4回目以降も試行錯誤しながら続けたいと思っております。ゆくゆくはカンファレンスや、新たな事業創造コミュニティに昇華できたらと構想しており、まずは登壇者同士での連携グループを作っております。どんな登壇者の方々がおり、どんなニーズがあるのか。インタビューしていければと思います。

司会:浜崎 正己
株式会社メディアインキュベート 代表取締役社長 1988年、千葉県佐倉市生まれ。メディア、マーケティング関連を中心に6社起業し、その他で通信放送団体のNPOの事務局次長、PR会社や出版社、IoTサービスなどの役員を3社歴任。新聞、雑誌、ラジオ、オウンドメディアなど40以上のメディア運営に携わる。2020年8月、デジタルメディアの研究・開発に特化した新会社「KODANSHAtech合同会社」にも入社。Relational Directorとして社内外の方々を繋ぎ、事業開発を担当。「Media Innovation」の立ち上げと運営に携わり、メディアのアップデートを目指している。日頃はメディアの事業開発、コミュニティを起点とした事業立ち上げに従事し、メディア、VC、PEファンド、アクセラレーター、コミュニティに強い関心がある。

「メディアとイノベーション」と聞いて思い浮かべることはありますか

「メディアとイノベーション」と聞くと、私もメディアで事業創造、メディアの事業創造を謳ってきて、その更に先の段階かな、と思いました。

この問いに対して回答するには、メディアとは何か、イノベーションとは何か、にも関連するのではと思います。私としては、メディアは文脈ごとに、いろんな言い方をされると思いますが、このイベントにおいては「場づくり」と捉えています。イノベーションについては、なんでも構わず、混ぜ合わせればいいとは思いませんが、何かを巻き起こしたい、チャレンジしている人たち同士の接点、そこから生まれる次の繋がり、深い議論が事業創造に繋がっていくように考えております。

メディアはすごく可能性があると思っていますし、それを体現しているのが文化放送様がやられている「浜松町Innovation Culture Cafe」という番組かと思います。著名な経営学者の入山 章栄先生がパーソナリティをされていて、先生との対話が毎回ラジオで行われています。そこにはたくさんの知の集積があり、回を重ねるごとに仲間が増えていっているように感じます。リスナーとしても何度も聴き直したり、聴いていくことで深く刻まれていくような感覚さえ覚えます。番組自体がオンラインサロンなど、コミュニティ構築もしており、広告モデルだけでなく、イノベーション創出にチャレンジしています。

これは素晴らしいモデルケースなのでは、と感じていて、過去にもご一緒にイベントを共催させていただきました。こうしたメディア同士でのコラボレーションもそうですし、メディアにいかにこれまで混じり合わらなかったものを繋いでいくか。それが事業創造に繋がると考えていて、イベントも開催しています。

メディアとコラボレーションしたいテーマ、課題はありますか

私自身は、日頃からメディアの仕事をしており、このイベントが本業ではありません。あくまでメディアの現場で、いかに事業創出、また成長に寄与するかが一番にあって、そういった顔の見える人たちのことを思い浮かべながら、全ての活動をしています。そうした時、先進的な方々は既にやられていることをいかにしてもっと波及させるか。先進的である必要はないかもしれませんが、閉塞感、打ち手のなさに苦しんでいる人たちに対して希望をどうやって届けられるのか。そこから逆算してこうした活動もしています。

では、どんなテーマでコラボレーションしたいかでいうと「メディアミックス」と「製作委員会方式的な形での事業機会の創出」です。

「メディアミックス」はご存知かと思いますが、テレビ、新聞、ラジオ、出版自体が既にコラボレーションしていますが、それをもっともっと増やしたいです。できればそこに不動産や、新しく生まれているメディアとの協業も促したいです。これも行われていることなのですが、その数と成立速度を上げたいという意図があります。

もう一つの「製作委員会方式的な形での事業機会の創出」というのも似てはいるのですが、やはり協業をしていく上でお金や権利の話は必須かと思います。その辺りを上手い形でフレーム化しないと、成立速度が遅くなってしまうように感じています。プロフェッショナルで、先端を走っている方々は、それを構築し、どんどんと持ち込んで、作り上げているように感じます。できれば、そんな込み上げてくるような事業機会がもっと増えたらいいな、と思って取り組んでいます。

なので、全く混じり合わないかもしれない、コラボレーションが生まれる、というものとちょっと違うかもしれない、というものの目利きは、現在、私がしていることになるので、その限界も感じており、それを打破するためのイベント、コミュニティの昇華も必要だな、と思っています。

事業において打破したい課題、コラボレーションしたいテーマはありますか

メディアを中心に話していますが、メディアは当然ながら業界紙の方々もいるかと思います。そうした業界紙の方々とももっとコラボレーションしたいですし、そして、その業界紙の方々の先にある産業の方々とも連携していきたいです。これまでに地域イベントも行ってきましたが、地域産業の掘り起こしをメディアはもっとできると感じています。

そこにはコミュニケーションの量と、目指す世界の打ち出しやプロジェクトオーナーが必要だと思います。そういった思いを持った方々と、何かやっていきたい、応援したい、と思っている人たちを繋ぎ、それを更に応援し、拡散し、繋ぎ合わせていく。その先にやっと事業創造があり、事業のレバレッジがあるように考えています。

なので、毎週やる意味、意義を問われることもあるのですが、もっと事業創造をしていきたいし、またダウントレンドの業種、業界もあるので、そのターンアラウンドも待ったなしの会社もあります。仕方ないかもしれない、という意見もありますが、そこには働いている人がおり、またプライドと愛情を持って取り組んできた仕事があります。

それを良い形で残し、次に繋いでいきたい、そのバトン繋ぎだと思っていて、取り組んでいます。そこからの逆算で今回の取り組みもしているので、なんとか形にしていかなけばと感じています。なので、登壇者の方々には参加してよかった、参加者の方にとってもいい縁が生まれた、今度は登壇もしてみたいな、と思ってもらえるよう、仕掛けをしていかなければいけないな、と思います。

「メディアでイノベーション、メディアのイノベーション」というテーマだと、メディア自体と何かをしなければならないのか、というのが先に立ってしまうように思いますが、「メディアとイノベーション」でも同様かもしれませんが、メディアはその領域が好きな人たちを集う役割と機能があるように思います。なので、記した通り、ゆくゆくはメディアだけでなく、メディアが接点を持つ産業、業界ともコラボレーションしていくことを構想しており、そこに対して連携していける方々とは積極的にご一緒したいです。

よろしければ登壇もしていただきたいですし、様子が分からない部分があれば参加していただきたいですし、可能であれば一緒にイベントもそうですが、事業創造の機会創出のためのコミュニティ作りをできたら幸いです。

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浜崎 正己
メディアの立ち上げと運用を支援する(株)メディアインキュベート の代表。1988年千葉県生まれ。Twitter : https://twitter.com/masaki_hamasaki

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