凸版印刷株式会社は、メタバース市場の拡大を見据えたバーチャルショッピングモールアプリ「メタパ」の提供を2021年12月15日より開始します。
「メタパ」は、ショッピングモールのように、仮想空間上に構築した複数の店舗を1つに集約したスマートフォンアプリです。メタバース市場の拡大を見据えて開発。出店店舗の第一弾として、ベータ・ジャパン合同会社の「Virtual b8ta」がオープンします。
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凸版印刷は2021年3月に、店舗を仮想空間上に構築し、リアル店舗とも連携して相互に行き来できるサービス「IoA Shopping」を開発し、実証実験を行っています。
今回、これまで実現していなかったショッピングモール感覚での複数店舗の周遊を実現。「メタパ」は店舗レイアウトをシンプルにしてCG構築コストを抑えているため、より多くの店舗が参加しやすくなっているといいます。また、利用したい企業や店舗は、仮想空間上でバーチャル店舗の構築、アプリへの搭載、ECサイトへの連携をワンストップで実現できます。
利用価格は300万円~/1店舗(バーチャル店舗や商品の3DCG企画/制作などを含む)。今後、「メタパ」に出店する企業や店舗を募集し、2021年度内に月間1万人以上のアクセス数を目指します。また、ショールームやオフィス、スポーツや観光などもできるメタバースを構築していくとのことです。
なお、提供開始に先立ち、2021年12月6日~8日に開催される「第1回 商業施設・店舗DX展」の凸版印刷ブース(西展示棟、小間番号20-23)に出展。「メタパ」を実際に体験することができます。
「メタパ」の特長
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仮想空間上に構築された複数店舗が1つに集約されたアプリであるため、1つのアプリで複数の店舗を周遊することができます。出店している企業のバーチャル店舗をめぐって買い物することが可能です。
バーチャル空間に、遠隔地にいる家族や友人と同時に接続し、それぞれのアバターでバーチャル店舗を自由に移動できるため、友人や家族とグループでショッピングすることができます。空間内にいる人と音声会話やテキストチャットができ、共有した人しかバーチャル店舗に入れないプライベートルーム機能も今後実装する予定です。
また、バーチャル上のユーザーの行動分析に対応。バーチャル店舗上のアクセス人数、商品閲覧数、ECサイト遷移数などのデータを分析し、商品開発やマーケティングに活用することができます。
バーチャル店舗はシンプルな店舗レイアウトとなっており、スムーズな操作感を実現。シンプルな構造のため、安価かつスピーディに出店することが可能です。
商品はVRやARで設計やイメージを確認でき、バーチャルならではの買い物体験が可能です。3DCG化された商品をさまざまな角度から見ることができることに加え、AR機能で実際のサイズ感や部屋に置いた時のイメージを確認することもできます。