創業13年を迎えるSnapは、若年層を中心に世界で8億5,000万人以上のユーザーを抱える巨大プラットフォームへと成長しました。同社は数年間苦戦してきましたが、直近では立て直し、順調にユーザー数を拡大しています。そのSnapが現在最も注力しているのが拡張現実(AR)とスマートグラス「Spectacles」です。
CEOであるエヴァン・シュピーゲル氏が自社サイトおよびThe Diary of CEOのポッドキャストに出演して、同社の戦略について語っています。
ARへの長期的ビジョン
Snapは多くの人が思っている以上に早い段階からARの開発に着手していました。シュピーゲル氏によれば、Spectaclesの開発は2014年、同社がまだ小さなスタートアップだった時点で始まっていたといいます。
「私たちはARに、人々が自己表現をするのを助けるという可能性を見出しました。最初にSnapchatを作った時、多くの人は『なぜただ自撮りを撮って友達と共有するだけなの?』と理解できませんでした。しかし拡張現実があれば、自己表現の理由ができます。虹を吐き出すような面白いレンズを使って友達との会話のきっかけを作れるのです」
