所有から利用への消費スタイルのシフトが進み、そのビジネスモデルのひとつとして、サブスクリプションが注目されています。サブスクリプションを定期購読ととらえると、じつはメディアとの相性はよいはずです。しかし、そのメディア業界、とくに出版業界はもう20年以上も衰退を続け、電子書籍や新聞の電子版といった新しい取り組みを進めながらも、構造的な不況に喘いでいます。
多くのウェブメディアが依存する広告市場はテレビを射程にとらえるまで成長していますが、一方で従来型のバナー広告はスケールせず、ターゲティングやアドテクを駆使した手法は、クリックやコンバージョンテクニックに終始し、読者不在の低品質なSEOコンテンツの氾濫に悪質な手法がアドウェアや詐欺広告という「ひずみ」が生じています。