MIの7月特集は「メディアと広告のこれから」。メディアにとって最大のビジネスモデルとなってきた広告が大きく変わろうとしています。新型コロナウイルスによる市場の変化、世界的なプライバシー規制への対応、アドフラウドやブランドセーフティへの取り組み、商材やクリエイティブの品質、こうした広告の変化にメディアはどう付き合っていけば良いのか。当事者への取材から探ります。
YouTubeなど動画に挿入されるインストリーム広告に対して、パブリッシャーの面などに掲載されるアウトストリームの動画広告のパイオニアとして、「inRead®︎」の高品質なブランド広告ネットワークを展開するTeads。2011年の創業以来、順調な成長を続けていて、2019年度は5億ドル以上の売上規模にまで拡大したということです。
日本での展開も既に6年以上が経過し、国内トップパブリッシャーのプレミアムな面を多数確保。広告ネットワークの枠を越えて、パブリッシャーとのパートナーシップも勢力的に展開し始めています。Teads Japanでパブリッシャーチームを率いる城間恒斗氏に、今後のメディアと広告について聞きました。
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Teads Japan株式会社 パブリッシャー ビジネス ディレクター
沖縄県出身。大学卒業後、レコード会社の洋楽プロモーションに携わり、エンターテインメントビジネスを本格的に学ぶため米国ロサンゼルスへ留学。帰国後は大手IT企業にてシステムやデジタル広告の運用、コンサルティングを担当。現在はTeads Japanにてパブリッシャービジネスを盛り上げるため日々奮闘中。
―――最初にTeadsとは一体どんな会社なのか、簡単に教えていただけますでしょうか?
城間: Teadsの社名の由来は「Technology Advertising」で、常に最先端のテクノロジーで広告を革新し、ブランドとパブリッシャーに提供するということにチャレンジしている会社です。動画広告に特化していると思われがちですが、動画に限らず、静止画も対応しております。単なる静止画ではなく、弊社のStudio機能を使った最適化をしてユーザーに能動的に楽しんでいただけるようなインタラクティブな広告をフルファネルで提供できるのがTeadsです。
もちろん動画広告については、YouTubeなどのインストリーム広告に対して、アウトストリーム広告をパイオニアとして開拓してきた自負がありますし、この領域には今も大きく投資をしていて最先端のソリューションを提供しているという強みがあります。