OutbrainがTeadsを約9億ドルで買収し、経営統合後の新会社名を「Teads」とすることが発表されました。新会社では、オムニチャネル広告プラットフォーム「Teads」を展開します。
新生Teadsの経営陣については、OutbrainのCEOであるDavid Kostman氏が新会社のCEOに就任します。また、Teadsの前CEOであるJeremy Arditi氏とBertrand Quesada氏がそれぞれ共同社長、米国およびグローバル最高事業責任者に就任する予定です。
取引額は約9億ドルで、内訳は現金6億2,500万ドルとOutbrain株式4,375万株です。また、Teadsの株主であるAltice氏は、取締役10名のうち2名を指名する権利を得ることになりました。
両社の合併により、CTVやモバイル、ウェブなど多様なスクリーンにおいて、ブランディングからパフォーマンスまでの成果を提供する統合プラットフォームが実現します。新会社Teadsは、年間広告費約17億ドル、22億人の消費者にリーチする最大級のオープンインターネット企業となります。
新会社の強みは、オープンインターネット上で最も豊富な文脈データと関心データを集約し、広告主の成果を最適化するための高度なAI予測エンジンを提供することです。これにより、広告主は効果的なターゲティングと最適化を行うことが可能になります。
両社の2024年度の業績予想として、トラフィック獲得コスト（TAC）を除く売上総利益は6億2,300万ドル、調整後EBITDAは2億3,000万ドル（推定シナジー効果6,500万～7,500万ドルを含む）と報告されています。
今回の合併により、AI技術を活用した高度な広告配信と最適化が可能になり、広告主とパブリッシャーの双方にとって価値の高い広告エコシステムが構築される見込みです。デジタル広告市場の競争が激化する中、新生Teadsの今後の展開が注視されます。
