CNETの身売りはメディアブランドより成果型広告の時代を象徴か

米国のRed Venturesが、バイアコムCBSから「CNET」や「GameSpot」などのバーティカルメディアを運営するCNET Media Groupを5億ドルで買収しました。巨額の買収、どのような狙いがあるのでしょうか? リック・エリアスCEO兼共同創業者が当のCNETに答え「多くの人が情報を…

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CNETの身売りはメディアブランドより成果型広告の時代を象徴か
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米国のRed Venturesが、バイアコムCBSから「CNET」や「GameSpot」などのバーティカルメディアを運営するCNET Media Groupを5億ドルで買収しました。巨額の買収、どのような狙いがあるのでしょうか? リック・エリアスCEO兼共同創業者が当のCNETに答え「多くの人が情報を発見し、円滑に意思決定する事をサポートできる」と述べています。

「ハドソン川の奇跡」に遭遇

Red Venturesは2000年にエリアスCEOが創業。旅行・健康・金融・教育・不動産など消費者の購買行動をサポートするメディアを多数抱え、顧客企業への送客が主なビジネスモデルです。買収によってポートフォリオを拡大してきて、現在では100を超えるメディアを抱えるコングロマリットとなっています。

同氏は余り多くはメディアに露出しないようですが、2009年1月にUSエアウェイズの飛行機がニューヨークのマンハッタンのハドソン川に不時着した「ハドソン川の奇跡」と呼ばれる事件の搭乗者だったそうです。離陸直後にバードストライクで両エンジンが機能停止した機体をとっさの判断でハドソン川着水へと導き、155名全員を救った機長は一躍ヒーロー隣、後にトム・ハンクス主演で映画化もされました。

エリアス氏はTED Talkで当時の出来事を語っていて日本語訳)、「一瞬で何もかも変わってしまう事があります」「もう人生で何も後回しにはしてはいけない。切迫感と決意から私の人生は大きく変わりました」と述べています。その言葉のような快進撃が続いています。

100ブランドを擁するコングロマリット


《Manabu Tsuchimoto》

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Manabu Tsuchimoto

Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの業務全般に携わっています。

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