アップルは木曜日、2023年度第1四半期の決算を発表しました。四半期売上高は前年同期比5%減の1,172億ドル、希薄化後1株当たり四半期利益は1.88ドルとなりました。Appleの株価は、木曜日に3.7%上昇した後、延長取引で4%以上下落しました。
アップルのCFO・ルカ・マエストリは、「サービス事業において208億ドルという過去最高の収益を達成し、長期的な成長計画への投資を続けながら、当四半期に340億ドルの営業キャッシュフローを生み出し、250億ドル以上を株主に還元しました。」としましたが、「アップルは為替の逆風により前年比で10%ポイント近いマイナスの影響を受ける。」と予想していると述べました。さらに、Macの売上は「前年同期比で大幅に減少する」との見通しを示しました。一方、サービス収入は増加するものの、為替の逆風に直面する見込みです。
アップルのCEO・ティム・クックは、「12月期に、インストールベースの20億台以上のデバイスへのサービスを提供し、事業が拡大し続けていることを報告できることを嬉しく思っています。」と述べています。とは言え、ドル高、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxに影響を与えた中国での生産問題、そして全体的なマクロ経済環境の三つの要因により、厳しい業績の結果になったことを認めています。Appleにとって、年末年始の全体売上は昨年より約5%低く、2016年以来初の前年比売上減となりました。
ただし、販売減速の可能性があるにもかかわらず、アップルは同業他社のマイクロソフト、グーグル、アマゾンなどとは異なり、大規模なレイオフを回避することに成功しており、この経済環境の中を低姿勢でくぐり抜けようとしています。以下は、Refinitivのコンセンサス予想に対するアップルの結果です。
- EPS:予想1.94ドルに対し1.88ドル、前年同期比10.9%減
- 売上高:1,171億5,000万ドル vs. 1,211億円(前年同期比5.49%減)。
- iPhoneの売上:657.8億ドル、予想682.9億ドル、前年同期比8.17%減
- Macの売上:77.4億ドル、予想96.3億ドル、前年比28.66%減
- iPadの売上:94億ドル、予想77.6億ドル、前年比29.66%増
- その他の製品売上高:134.8億ドル、推定152.3億ドル、前年同期比8.3%減
- サービス収入:207.7億ドル(予想206.7億ドル)、前年比6.4%増
- 売上総利益率42.96% vs. 42.95%(予想値
アップルは、apple.com/investor/earnings-callにて、2023年第1四半期決算カンファレンスコールをライブストリーミングで配信しています。また決算報告書はこちらにあります。