新日本海新聞社は、大阪で発行している日刊新聞の「大阪日日新聞」を7月31日付けで休刊すると発表しました。
「大阪日日新聞」は1911年に「帝国新聞」の名で創刊され、戦後夕刊紙として長く大阪の地域ニュースを伝えてきました。そして2000年に鳥取に拠点を持つ新日本海新聞社が買収したのを期に、”大阪の地元紙”として朝刊に生まれ変わり、地元の活性化に貢献してきました。
同紙は、地元大阪でのイベントやニュースを積極的に取り上げ、大阪24区を中心に全国紙が見落としがちな地域のニュースや話題を提供し続けてきました。また、天神祭の奉納花火や「大阪中学校優勝野球大会」など、地域スポーツを後援し、記録としての役割も果たしてきたということです。一方で、収益面では厳しい状況が続いていたと見られ、休刊という判断になったようです。
新日本海新聞社は鳥取で地方紙の「日本海新聞」を発行している会社ですが、紳士服メーカーのエフワンを経営する吉岡利固氏が1976年に買収。同氏は他にも様々な企業を経営していて、2000年に新日本海新聞社を通じて「大阪日日新聞」も買収していました。