株式会社カカクコムが９日に発表した2024年3月期の連結業績（2023年4月1日～2024年3月31日）は、売上収益669億2800万円(前年同期比10.0%)、営業利益258億1900万円(7.8%)、税引前利益261億2200万円(12.3%)、親会社株主に帰属する四半期純利益180億9500万円(12.0%)となりました。
新型コロナウイルス感染症の分類変更に伴う経済活動の正常化が、特に食べログ事業の飲食店販促事業、求人ボックス事業、新興メディア・ソリューション事業の売上増加に寄与しました。一方で、価格.com事業では売上が減少しました。
インターネット・メディア事業の売上収益は前年同期比12.8%増の642億2800万円、セグメント利益は12.9%増の252億8200万円を記録しました。価格.com事業は、ショッピング事業と広告事業で売上が減少したものの、サービス事業では売上が増加しました。
食べログ事業では売上収益が前年同期比19.1%増の278億4600万円となり、外食需要の回復が売上増に貢献しました。求人ボックス事業は前年同期比48.0%増の93億4800万円の売上収益を達成し、利用者数の増加が成長を支えました。
新興メディア・ソリューション事業は、旅行・移動領域での売上増加により、前年同期比7.7%増の81億5000万円の売上収益を記録しました。
ファイナンス事業は、売上収益が前年同期比30.0%減の27億100万円、セグメント利益が65.4%減の5億3700万円となりました。この減少は、『価格.com保険』における保険代理店手数料収入の見積り変更と保険申込の減少が影響しました。
今期の上期の業績予想は、売上収益は347億円(10.5%)、営業利益は128億円(1.3%)としています。また通期の業績予想は売上収益は740億円(10.6%)、営業利益は285億円(10.4%)としています。
