「LINEマンガ」などを展開するWebtoon Entertainmentが米ナスダック証券取引所に上場

・「LINEマンガ」を展開するWebtoon Entertainmentが米ナスダックに上場しました。
・上場後もNAVERが議決権の過半数を握ります。
・Webtoon Entertainmentは月間アクティブユーザー約1億7000万人を抱えます。

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「LINEマンガ」などを展開するWebtoon Entertainmentが米ナスダック証券取引所に上場
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韓国NAVERグループで、日本で「LINEマンガ」などを展開するWebtoon Entertainment Inc.がナスダックに上場しました。ティッカー「WBTN」。時価総額は30億ドル弱(約4500億円)でのスタートとなりました。上場後もNAVERが議決権の過半数を握ります。

Webtoon Entertainmentの事業

Webtoon Entertainmentは、2005年に韓国のインターネット企業NAVERの検索エンジニアだったJunkoo Kimによって立ち上げられました。当初はNAVERの一部門として始まり、2017年に独立した会社となりました。

同社の主力製品は、モバイルデバイスに最適化された縦スクロール式のウェブトゥーンと、テキストベースのウェブ小説です。これらのコンテンツは、週単位で連載される短編エピソードの形式で提供され、ユーザーの習慣的な利用を促進しています。

同社の特徴は、プロのクリエイターだけでなく、アマチュアクリエイターにも作品発表の機会を提供していることです。2023年12月末時点で、約1300万人のプロフェッショナルクリエイターと2400万人のアマチュアクリエイターが活動しています。

ユーザー基盤も急速に拡大しており、2024年3月末時点で約1億7000万人の月間アクティブユーザーを抱えています。特にZ世代とミレニアル世代に人気があり、150カ国以上でサービスを展開しています。

事業展開においては、地域ごとに異なるアプローチを取っています。例えば、

  1. 韓国:プロ向けの「ORIGINALS」、アマチュア向けの「CANVAS」(現地名:Challenge Comics)、複数のウェブ小説サービスを展開。

  2. 日本:主力サービス「LINEマンガ」を中心に、従来の紙の漫画のデジタル化からウェブトゥーン形式への移行を促進。

  3. 北米:「ORIGINALS」と「CANVAS」を現地ユーザー向けにカスタマイズし、ソーシャル機能を強化。

また、戦略的な買収も行っており、2023年6月にはNAVERからWattpad(英語圏最大のウェブ小説プラットフォーム)を取得し、2022年には日本のイーブックイニシアティブジャパンを買収しています。

ビジネスモデルは課金が中心


《Manabu Tsuchimoto》

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Manabu Tsuchimoto

Manabu Tsuchimoto

デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの業務全般に携わっています。

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