産経新聞社は8月10日、富山県内での産経新聞、サンケイスポーツ、夕刊フジの発行を9月30日で休止するということです。朝日新聞や読売新聞などが伝えました。
産経新聞社は10日付の一部地域の紙面に掲載した社告で、「原材料費の高騰や輸送コストの上昇に対し、経営合理化などの努力を進めたが、休止という判断に至った」と説明したとのこと。同社は「報道機関としての社会的使命はいささかも変わりません」とし、宅配の読者には電子版か、郵送による大阪市内版の購読を案内しています。
日本ABC協会によると、2023年7~12月の富山県における産経新聞の平均部数は272部でした。6月度には246部にまで減少しており、厳しい経営状況が続いていたことがうかがえます。
全国紙の地方撤退は産経新聞に限りません。毎日新聞社も9月末で富山県内での新聞配送を休止すると発表しており、地方における全国紙の存在感が薄れつつあります。
産経新聞の富山県撤退は、新聞業界全体が直面する課題の縮図とも言えます。各社がデジタル時代にふさわしい経営モデルを確立できるか、今後の動向が注目されます。