スイッチメディアは、テレビとデジタルの統合マーケティングを最適化する新ソリューション「クロスメディアインサイト」の提供を開始しました。
新サービスでは、テレビCMとデジタル広告の効果を統一指標で一元的に分析・運用することが可能です。広告主企業の最適な予算配分と、プランニングをサポートします。
「クロスメディアインサイト」は、広告費の約7割を占めるテレビCMとデジタル広告の運用が長らく別々に行われてきた現状を背景として開発されました。近年、両者の最適な予算配分や統合的な運用は、重要な課題となっています。
新ソリューションの特長として、テレビCMとデジタル広告を統一指標で比較・評価し、費用対効果を可視化する機能が挙げられます。TVerやYouTube、Facebook、Instagram、X、TikTokなど、プラットフォームごとにバラバラだった「視聴」の定義を統一。これにより、テレビCMを含むすべての広告を、視聴回数や視聴単価といった共通指標で横断的に比較・評価することが可能になりました。

また、広告パフォーマンスと成果の相関をグラフで可視化する機能も備えています。テレビCMとデジタル広告の視聴回数やリーチの推移を期間ごとに比較することに加えて、売上やWebコンバージョン、来店者数などのデータを並べて表示。これにより、広告効果との相関関係を視覚的に把握できます。

さらに、過去の実績データをもとに、テレビCMやデジタル広告の予算配分を変更した際のリーチ人数をシミュレーションできる機能も開発中です。複数の配分パターンを比較し、最適なメディアプランの立案を支援する予定です。

すべてのデジタル広告出稿データをデータベースに格納し一元管理する機能も開発を進めています。過去のキャンペーンとの比較も、ダッシュボード上で簡単にできるようになる予定です。
スイッチメディアでは、今後も継続的な機能アップデートを計画しています。パートナー企業と連携し、デジタル広告のキャンペーン実績データを収集することで、テレビCMとデジタル広告の予算配分に応じたリーチシミュレーターの精度向上を図ります。
同社は、シミュレーションで得たターゲットリーチとKPI/KGI(売上、来店者数等)の相関を明確化し、テレビCMとデジタル広告への最適な投資配分と事業成果をわかりやすく把握できる環境を提供することを目指しています。
なお、「クロスメディアインサイト」の詳細については、2025年1月28日14時から開催されるウェビナーで紹介されます。メディアの予算配分を適正化した事例なども紹介されるとのことです。
本サービスは、広告業界が直面する課題に対応し、テレビCMとデジタル広告の効果的な統合運用を支援する画期的なソリューションとして注目されています。広告業界のDXを加速させるサービスとして、今後の展開が期待されます。