総合教科書会社の教育出版が、NHK Eテレ「ピタゴラスイッチ」の制作陣である佐藤雅彦氏およびユーフラテスと共同開発した映像コンテンツ「目で見る算数」の個人向け配信を開始しました。
各映像は小学4~6年生の算数の学習単元に紐づいており、アニメーション、歌、実写、ユーモラスな演出を駆使して抽象的な概念を直感的に伝える内容です。小学生だけでなく、小さな子どもから大人まで楽しめるよう企画・構成されています。
配信プラットフォームはFilmuy(フィルミー)を使用し、月額680円の見放題プランで提供されます。現在9本の動画を公開中で、毎月1日に3本ずつ追加公開し、全42本を配信予定です。決済はVisa、Master、アメックスの各種クレジットカードおよびPayPalに対応しています。

個人向け配信の背景には、保護者や教員からの要望がありました。「おうちで見たい。個人では買えないの?」「授業で使うと一瞬で伝わる。自分の子どもにも見せたい」といった声が寄せられていたといいます。
文部科学省・国立教育政策研究所が実施した「令和7年度全国学力・学習状況調査」の報告書では、「事象を数理的に捉えて、言葉や式、図などを用いて主体的に表現し、説明すること」に関する課題が指摘されています。全国の教室に大型モニターや電子黒板が整備された現在、映像教材の存在感は高まっています。

現在公開中の9本には、「だんご3兄弟」の制作メンバーが手がけた2分54秒の楽曲「がんばれ!平行四辺形の歌」や、立方体の展開図、平均の概念を水槽で可視化する「水そうにみる平均」、分数のかけ算を板チョコレートで説明する「チョコレート計算機」などが含まれています。
2025年8月1日には東京大学安田講堂で佐藤雅彦講演会「目で見る算数」が開催され、1000人以上が来場しました。当日チケットは完売し、オンラインからも多数の参加がありました。
佐藤雅彦氏は東京藝術大学名誉教授で、「ピタゴラスイッチ」「テキシコー」「考えるカラス」などの代表作を持ち、平成25年度紫綬褒章を受章しています。教育出版は教科書およびデジタル教科書の出版・販売、ICT教育支援事業などを手がける企業で、代表取締役社長は別府直之氏です。









