報知新聞社は、5月1日より、「スポーツ報知」の1部売り定価を税込み160円から180円に改定すると発表しました。
値上げの理由として、制作に関わる原材料費の高騰や物流コストの上昇などを挙げています。経費削減に努めてきたものの、報道の質を維持し新聞を安定発行するためにはやむを得ない判断だったとのことです。なお、月ぎめ定価の消費税込み3,700円については据え置きとなります。
スポーツ報知は値上げに伴い、紙面のさらなる充実を図る方針を示しました。巨人軍情報の拡充や、大谷翔平選手らが活躍するメジャーリーグ、サッカー日本代表、中央競馬などの報道を強化。また、著名人へのインタビューが好評を博している芸能情報も充実させ、読者に喜ばれる紙面作りを目指すとしています。
スポーツ紙の値上げは業界全体の傾向となっており、日刊スポーツやスポーツニッポンなども相次いで値上げを発表しています。原材料費や物流コストの上昇が続く中、各社とも経営の安定化と紙面の質の維持・向上の両立に苦心している状況がうかがえます。
スポーツ報知の新価格での販売は、全国の読売新聞販売店、駅売店、コンビニエンスストアなどで5月1日から開始される予定です。今回の値上げが読者数や経営にどのような影響を与えるか、動向が注視されます。