実業之日本社は、同社初となるオウンドメディア「実日オンライン」を開設したと発表しました。編集長には、五味克彦氏が就任しています。
「実日オンライン」は、同社が刊行する書籍を起点として、その「まわりにある物語」までを丁寧にすくいあげ、読者に届けるための情報メディアです。多様な形式で作品世界の奥行きを伝え、本との出会いをより豊かに、より多面的なものにしていくことを目指して立ち上げられました。
主なコンテンツは、作家インタビュー・対談、書評・編集者による読みどころ解説、連載エッセイ・読み物などで、週2回以上の頻度で更新される予定です。書籍自体の情報に加えて、動画コンテンツの紹介や書籍関連イベントの告知・レポートも掲載していきます。
近年、読書体験は「読む」ことにとどまらず、その前後の「接点」にも広がっています。本が生まれる背景や作家の思い、読者の声など、本の外側にある「ストーリー」もまた重要な要素となっています。「実日オンライン」は、こうした読書体験を支える場所として、日々コンテンツを発信していく方針です。
実業之日本社はロゴデザインは、複数の話題作の装丁を手がけてきたブックデザイナー・鈴木成一氏が担当しました。シンプルながら芯のある造形が、「実日オンライン」の目指す誠実で芯のある発信を体現しています。
実業之日本社は、1897年に経済雑誌「実業之日本」の創刊とともにスタートした出版社で、現在は総合出版社として雑誌、一般書、実用書、文芸書、コミックなど幅広いジャンルを取り扱っています。同社初のオウンドメディアは、読者との接点を強化し、書籍の価値を再定義する試みとして注目されます。
