TechCrunchが欧州から撤退、プライベートエクイティからの買収直後

・TechCrunchが欧州拠点を閉鎖し、プライベートエクイティに買収される
・創設者のマイク・ブッチャー氏が解雇され、編集体制を喪失
・地方特化型ビジネスモデルの必要性がデジタルメディアに課題を提示

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TechCrunchが欧州から撤退、プライベートエクイティからの買収直後

一時はテックやスタートアップ業界を代表するメディアであったTechCrunchですが、日本に続いて欧州拠点も閉鎖。岐路に立っているようです。18年間にわたって同社のヨーロッパ地域を担当してきたマイク・ブッチャー氏が、突如として同社を離れることになりました。その背景には、米プライベートエクイティファームによる買収と、それに伴う欧州拠点の整理という、グローバルメディア企業が直面する構造的な課題が浮き彫りになっています。

ブッチャー氏は2025年6月2日の投稿で「最近、米プライベートエクイティファームのRegent LPがTechCrunchと米国のスタッフをYahooから買収する過程で、ヨーロッパの同僚と私は予期せず解雇された」と明かしました。同氏は2007年からTechCrunchに在籍し、過去18年間で6500本以上の記事を執筆してきた同社の顔とも言える存在でした。

プライベートエクイティの戦略的判断


《Manabu Tsuchimoto》

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デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの事業統括やM&Aなど。メディアについて語りたい方、相談事など気軽にメッセージください。

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