株式会社ユーザベースが運営するソーシャル経済メディア「NewsPicks」は、戦略エディトリアルファーム「Thoughtscape(ソートスケイプ)」を5月12日に立ち上げました。Thoughtscapeは各分野で実績のある第一線の編集者たちを集結した組織で、経営者・経営幹部をはじめとするビジネスリーダーに対して、ソートリーダーシップ支援を提供します。
NewsPicksは、AIによってロジカルシンキングが代替される中で、企業や組織における競争力の源泉は、プロダクトやサービスだけでは語りきれない「ソート(思想・思考)」へと移り変わっていると分析。経営者やリーダーが何を考え、どう語るかが、ブランド、組織文化、採用力、社会との信頼をつくりあげる「無形資産」になっていると指摘しています。
本事業の狙いは、企業のブランディングやマーケティング、パブリックリレーションズ、組織戦略、採用戦略など、多様な経営課題に対してインパクトを生み出すことです。編集者が、経営者や有識者の思考に寄り添い、対話を通じてその核心を引き出し、社会に届く言葉として編集(企画・取材・制作・発信)します。

インパクトの創出に向けて、伴走型コンサルティングを提供し、書籍や記事のほか、動画や音声など様々な手段で、目的に応じたアウトプットをサポート。独自の書籍レーベル「NewsPicksソート」により、リーダーの言葉が読者の中に深く根を下ろすような、新しい読書体験の創出にも取り組みます。
NewsPicksソート編集長には、中島洋一氏が就任。同氏は日本IBMでシステム開発を手掛けた後に編集職に転身し、幻冬舎とnoteの編集部を経てNewsPicksに参画しました。NewsPicksでは、ブランディング・マーケティング支援のほか、クリエイティブ研究機関の立ち上げや書籍編集など、多様な経験を積んでいます。
中島氏は、「その人ならではの困難の前で悩み、立ち止まりながらソートするプロセスに伴走するのが編集者の使命と考え、事業を立ち上げるに至りました」と述べています。同氏のほか、編集チームには、佐々木鋼平氏、中嶋愛氏、泉秀一氏、comugi氏、滝川麻衣子氏、宮本恵理子氏が参加しています。
Thoughtscapeが手掛けるのは、リーダーの言葉を可視化し、マルチコンテンツで広く届ける新たな事業です。メディアの編集機能が企業の無形資産創出に貢献する、注目すべきアプローチといえるでしょう。