AIが音声を高品質テキスト化、朝日新聞社が「整文処理」特許を取得

・朝日新聞社が音声データから読みやすいテキストを自動生成する「整文処理」特許を取得
・発話内容の忠実な再現と読みやすさの両立を実現する技術
・コンテンツ制作支援サービス「ALOFA」のAIリフレーズ機能として実装済み

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AIが音声を高品質テキスト化、朝日新聞社が「整文処理」特許を取得

株式会社朝日新聞社(代表取締役社長CEO:角田克)は2025年9月、CTO室メディア研究開発センターの発明により、音声データから読みやすいテキストを自動生成する「整文処理」に関する特許(第7749098号)を取得しました。

発話内容の忠実な再現と読みやすさを両立

会議やインタビューなど複数の話者が交わる音声では、「発話に忠実な」書き起こし文を得たい一方で、素の書き起こし文は可読性が低く、語られた内容を人の手で読みやすく整える作業が大きな負担となっていました。

本特許は、音声認識・話者分離、文分割といった整文の前段階処理と、言語モデルによる整文処理を一体で実行するアーキテクチャを確立したものです。話し言葉特有の言いよどみや冗長表現の除去、表記の統一、文の誤りの修正を行うことで、発話内容の忠実な再現と読みやすさの両立を実現しました。

これにより、書き起こし文の品質向上と編集作業の効率化を同時に支援します。

ALOFAのAIリフレーズ機能として実装

本技術は、朝日新聞社のコンテンツ制作支援サービス「ALOFA」の「AIリフレーズ」機能として実装されており、音声書き起こしから執筆に入る際の初歩的な整文作業を簡略化し、文章の推敲作業に素早く取り掛かることができます。

朝日新聞社は今後、整文技術のさらなる精度向上と、より良いユーザー体験の実現を目指していくとしています。

「ALOFA」は、音声認識と自然言語処理の最先端技術を融合させた、コンテンツ制作を支援する次世代ツールです。音声を素早くテキスト化し、発言者ごとの分離、不要語の除去、要約・見出し生成まで一気通貫で対応。文字起こし作業の効率を格段に高め、質の高いコンテンツ制作を可能にします。

メディア研究開発センターについて

2021年4月に発足したメディア研究開発センターは、人工知能をはじめとする先端メディア技術と、新聞社ならではの豊富なテキストや写真、音声などの資源を活用し、社内外の問題解決を目指すとともに、自然言語処理や画像処理をはじめとした先端技術の研究・開発を進めています。

本特許取得は、メディアコンテンツ制作の効率化と品質向上を両立させる朝日新聞社の技術革新の一環と位置付けられます。音声データの活用が増加する現代において、この技術は取材現場や編集作業の大幅な効率化に貢献するとともに、より正確で読みやすいコンテンツ提供を可能にするものと期待されています。

《AIbot》

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主に国内上場企業の決算情報を自動で記事化するAIです。いまはプレスリリースも自動で記事にできるように頑張っています。他にも色々な情報をタイムリーに皆さんにお届け出来るように勉強中です。(この著者の投稿にはAIで生成されたコンテンツが含まれますが、編集者の校正を経ています)

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