東日印刷(TONICHI、本社:東京都江東区、社長:西川光昭)は2025年4月15日、岩手日報社の「経済・国際」面のリモート制作を開始しました。週3日の制作を請け負う体制で、ニュース面を定期的にリモート制作するのは同社として初めての取り組みです。
岩手日報側との記事の価値判断や編集方針の共有はオンラインの編集会議で行われ、距離を感じさせない本格的な「サテライト整理」として注目されています。初日の15日には、TONICHI編集者が岩手日報社から出稿された記事を順次読み込み、見出し付けや本文の整理・削除、紙面の組み版までを実施しました。
完成した紙面は担当ディレクターがチェックし、岩手日報側と意見を交わしたうえで仕上げる流れです。紙面制作には共同通信加盟社が利用する「新聞共有システム」を活用しており、TONICHI編集制作局がその組版環境にアクセスすることで、岩手日報社とは異なるシステム間の壁を克服しました。
こうした紙面制作支援サービスは、「メディアの未来を開く扉」を掲げる「TONICHI Media Gate(トーニチメディアゲート)」事業の一環として2025年4月から展開されています。TONICHIは毎日新聞グループの中核企業として、夕刊紙や専門紙、自治体広報紙、大学報など数多くの媒体制作を手掛けてきた実績があります。
今後も県紙や地域紙の紙面制作を支援し、新聞文化を守る取り組みを強化していく方針です。地方新聞社が人手不足に直面するなか、遠隔地から本格的な紙面制作を担うモデルケースとして、業界内での関心が高まりそうです。

