インタースペースは2026年9月期第3四半期累計(2025年10月~2026年6月)の連結決算を発表しました。売上高は7,330百万円で前年同期比10.2%増、営業利益は592百万円で91.8%増となり、増収増益で着地しました。詳細は決算短信と決算説明資料で開示されています。

経常利益は685百万円で前年同期比121.2%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は415百万円で256.4%増と大幅に改善しました。持分法適用会社であるベトナム拠点の業績寄与や為替影響、連結子会社の損益回復が最終利益を押し上げた要因です。通期の連結業績予想については、経常利益と純利益が高い進捗率で推移しているものの、足元の事業環境や為替変動リスクを踏まえて据え置いています。
パフォーマンスマーケティング事業が業績をけん引
セグメント別では、パフォーマンスマーケティング事業の売上高が5,497百万円で前年同期比28.6%増、セグメント利益は546百万円で107.7%増と大きく伸長しました。主力のアフィリエイトサービス「アクセストレード」ではサービス業関連の一部広告主による予算縮小の影響が続き、前年同期を下回る推移となりましたが、海外事業では拠点集約によるコスト効率化と営業効率化が進み、インドネシアを中心に好調に推移したことで損益が大きく改善しました。

マーケティングソリューション事業についても、販売チャネルの拡大や新規利用者の獲得強化により会員数が増加し、ストック収益の拡大が続いています。同社は「顧客提供価値の強化と新たな収益モデルの拡充」と「コスト効率による収益性改善」を事業方針の柱として位置付けており、海外パフォーマンス広告の伸長とストック型収益の積み上げが業績改善の質的な要因となっています。

メディア事業は広告収益の減少が続く
一方、メディア事業は売上高1,833百万円で前年同期比22.8%減、セグメント利益は45百万円で0.1%減となりました。主力の「ママスタ」は閲覧数の減少により広告収益が前年同期を下回ったものの、課金サービスは計画を上回る進捗で推移しています。
連結子会社の株式会社TAG STUDIOが運営する比較検討メディアでは、一部の主要メディアで広告予算縮小の影響が引き続き及んでおり、収益は前年同期を下回る水準にとどまりました。他方で、連結子会社の株式会社ユナイトプロジェクトが運営する学習塾ポータルサイト「塾シル」では広告配信効率の改善により収益性が向上し、赤字幅が縮小するなど損益は回復傾向で推移しています。メディア事業内でも収益構造が二極化しており、広告依存型の比較メディアと課金・効率改善が進む媒体との差が明確になっています。
事業環境と今後の位置付け
同社が属するインターネット広告市場は堅調な拡大が見込まれ、2026年のインターネット広告媒体費は前年比8.3%増の3兆5,840億円まで拡大すると予想されています。こうした市場環境の中、同社は海外パフォーマンス広告とストック収益型のマーケティングソリューションを成長領域として位置付け、従業員数も成長領域では積極採用を継続する方針を示しています。海外拠点集約による人員最適化と成長領域への資源配分を並行させる経営が、今期の増益を支える構図となっています。







