Stripeは2026年8月19日、AIモデルのゲートウェイおよびルーティング基盤を提供するOpenRouterを買収することで合意したと発表しました。OpenRouterは400以上のモデル、80以上のプロバイダーにまたがるトークン利用の最適化を手がける企業で、NVIDIAやZoom、Lovableなどが導入しています。買収額は公表されていませんが、Stripeが進めてきたAI関連事業の拡張として位置付けられます(Stripe Newsroom)。
Stripeはこれまで、決済手段や与信率、不正検知といった変数を最適化することで企業の収益最大化を支援してきました。昨年からはトークンコストの最適化にも領域を広げ、Token Billingといった製品を投入しています。どのタスクにどのモデルを、どの速度と価格で使うべきかという判断は変数が多く、しかもモデルのリリースや価格改定のペースが速いため、コストと性能のトレードオフをリアルタイムで管理するのは容易ではないとStripeは説明しています。共同創業者兼CEOのPatrick Collison氏は「トークンはAIを構築する企業にとって中心的な通貨であり、現実的な経済価値は限られた計算資源をいかにうまく使うかにかかっている」とコメントしています。
OpenRouterは、リクエストごとにタスクの複雑さや価格、速度、信頼性に基づいて最適なモデルへ動的に振り分けるプラットフォームを構築してきました。両社の統合により、収益の最大化とコストの最小化という収益性の両面をカバーできるようになるとStripeは位置付けています。

