ハウテレビジョンは9月9日、2027年1月期第2四半期(中間期)の決算を発表しました。売上高は16億5,452万円と前年同期比17.5%増、営業利益は3億2,910万円で同15.9%増、経常利益は3億2,131万円で同14.2%増となりました。親会社株主に帰属する中間純利益は1億8,910万円で同7.5%増と、主要指標がいずれも前年を上回る結果になりました。詳細は決算説明資料および決算短信で確認できます。
通期計画に対する進捗率は売上高で53%、営業利益では658%に達していますが、これは通期の営業利益予想を5,000万円(前期比80.1%減)と保守的に見積もっていることが背景にあります。同社は下期にプロダクト開発やマーケティングへの積極投資を計画しており、通期の利益進捗率が高く見える一方で、実際には投資フェーズへの移行を織り込んだ計画になっています。
新卒サービスが成長の中心
売上の中核をなす新卒サービス領域は、前年同期比20.1%増の14億2,841万円となりました。取引企業数の拡大による顧客深耕に加え、新サービスの投入による高付加価値化と単価向上、紹介事業の立ち上げによる受注額増加が寄与しました。具体的な施策としては、プラットフォーム内の統合管理ツール「就活コパイロット」の本格展開や、AI選考対策シリーズにおける「AI面接対策」の提供開始が挙げられます。

イベント面では「外資就活Meetup Spring 2026」「外資就活Expo関西」「外資就活Meetup Summer 2026」に加え、株式会社メルカリと共催した「Engineer Guide Hackthon」を実施しました。4月には新規サービスとして完全審査制ソーシャルダイニング「LYMiN from 外資就活ドットコム」もリリースしています。
同社は、2028年卒学生を対象とした採用スケジュールの前倒しやインターンシップ拡大による就職活動の早期化が進んでいると指摘しています。また就職活動における情報ツールとして生成AIを活用する学生が4割近くに上るとの自社調査結果を示し、就活市場を取り巻く環境変化への対応も課題として捉えています。
中途・RPO・mondの状況
中途サービス領域では、「外資就活ドットコム」との基盤統合による会員数増加や決定単価の上昇を活かし、紹介事業の立ち上げによる成功報酬の増加に取り組んでいます。RPOサービス領域は、株式会社リブセンスが運営する「転職ドラフト」において「転職ドラフトAWARD」を受賞するなど、業界内での認知が浸透しており、さらなるキャパシティ拡大を目指す方針です。

Q&Aサービス「mond」については、プロダクト開発と収益化の加速に向けて高度専門人材の獲得や回答者獲得マーケティングへの積極投資を継続するとともに、英語圏へのサービス展開に着手したことを明らかにしています。

経営指標と今後の方向性
同社がプラットフォーム事業の重要な経営指標として位置付ける累積取引社数は1,112社(前期末から24社増)、累積会員数は76万7,973人(前期末から6万2,498人増)と、いずれも着実に伸長しています。

通期の連結業績予想は、2026年3月11日公表分から変更していません。売上高31億円(前期比21.2%増)に対し、営業利益は5,000万円(同80.1%減)、経常利益は3,800万円(同84.7%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,700万円(同72.0%減)と、下期にかけて投資負担が利益を押し下げる見通しです。配当は無配を継続しています。
同社は足元の業績進捗を踏まえ、2026年10月末に中期経営計画を開示する予定も明らかにしました。なお当中間期には連結範囲の変更があり、子会社の株式会社ログリオを除外しています。






