縦型IPと配信を核にした制作体制の再編

ショートドラマの海外展開、Lemino共同事業化、Skydance誕生が同じ方向を指す

配信を軸にした制作・事業体制の再編が、国内外で同時並行に進んでいます。フジテレビの縦型ショートドラマアプリ「FOD SHORT」はアジア10の国・地域に広がり、海外提供は13の国・地域に達しました[1]。国内ではセンサータワー調査でショートドラマパブリッシャーの収益・DL数1位を獲得し、100カ国以上への拡大を掲げています[1]。縦型IPが放送外の収益源として国際展開の主役になりつつあります。

事業体制そのものを組み替える動きも相次ぎます。WOWOWとNTTドコモは「Lemino」運営の新会社を設立し、コンテンツ制作力と会員基盤・ベニューを組み合わせてデジタルとリアルを横断する体験とIP創出を狙います[2]。米国ではパラマウントとWBDの約1100億ドル規模の合併で「Skydance」が誕生し、二つのスタジオと配信・放送網を一体運営します[3]。

技術と人材の再配置も同じ方向を指します。ディズニーは新設CTOにCharacter.AIのCEOを迎え、Disney+を中心としたファン体験の一体化を進めます[4]。日本BS放送も独自IP開発とアニメ事業への投資で配信収入を伸ばしており[5]、IPの発生源と流通経路を自社で握る競争が鮮明です。

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いま押さえておく論点

  • 縦型ショートドラマは国内発IPの輸出商材となり、海外13の国・地域へ拡大している[1]
  • 配信事業は単独運営から資本提携・新会社設立へ移り、会員基盤とIPを束ねる形に向かう[2]
  • 約1100億ドルの合併で誕生するSkydanceは、スタジオ・配信・放送を一社に統合する[3]
  • AI人材のトップ起用が示すのは、配信を軸としたファン体験の技術的一体化である[4]
  • 放送事業者はコンテンツ投資の先行費用を受け入れ、独自IPとアニメで配信収入を積み上げている[5]

これから注目すべき点

  • FOD SHORTが掲げる100カ国以上への拡大が、どの地域・言語から進むかが焦点です
  • WOWOW Leminoのスポーツ・オリジナルドラマ拡充が会員基盤にどう効くかを見極めたいところです
  • Skydance体制下でParamount+とHBO Maxの運営がどう整理されるかが業界の関心事です

この論点でまず読むべき5本

  1. 1フジテレビ「FOD SHORT」、アジア10の国・地域に拡大 海外展開は13の国・地域に2026.10.14

    縦型IPが放送局発の国際展開商材として機能し始めた実例を示します

  2. 2WOWOWとNTTドコモ、「Lemino」を共同事業化し新会社設立 コンテンツ大幅拡充へ2026.09.29

    配信を共同事業化し、会員基盤とリアル接点をIP創出に接続する再編です

  3. 3パラマウントとワーナー・ブラザース・ディスカバリー、統合後の社名は「Skydance」に 1100億ドル規模の合併は10月6日完了へ2026.10.05

    スタジオと配信を一社に束ねる、世界最大級の統合事例を示します

  4. 4ディズニー、新設のCTOに「Character.AI」CEOのカランディープ・アナンド氏を起用2026.09.25

    配信中心のファン体験を支える技術・AI人材の経営中枢への配置を示します

  5. 5日本BS放送、2026年8月期は増収減益 独自IPとアニメ事業の拡大に注力2026.10.14

    独自IPとアニメへの投資が、減益を伴いつつ配信収入を押し上げる構図です

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縦型IPと配信を核にした制作体制の再編動画配信IPショート動画パラマウント・スカイダンス

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・2026年8月期は売上高119億円(前期比0.9%増)、営業利益17.7億円(同8.4%減)の増収減益
・重点施策「Value4」のもと、独自IP開発やアニメ事業に注力し、配信収入や出資配当収入が伸長
・2027年8月期は売上高127.7億円、営業利益21億円の増収増益を予想し、期末配当は35円を見込む

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・北米・英国に続き、海外展開は13の国・地域に拡大
・センサータワー調査で国内ショートドラマパブリッシャー収益・DL数1位、今後は100カ国以上への拡大を目指す

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