ブロックチェーンは分散型台帳技術とも呼ばれ、仮想通貨のビットコインの中核を担う技術です。改ざんに極めて強く、分散型で、データの安定性や透明性を確保することができるという特徴を持ちます。

当初はビットコインや仮想通貨(トークン)の基盤技術として注目されていたブロックチェーンですが、現在ではその技術の特徴を活かして、様々な領域へと活用が進められています。

MIの領域であるメディア、コンテンツ、マーケティング・広告といった領域でも様々な取り組みがスタートしています。MIでは8月の特集「ブロックチェーンとメディアのこれから」に合わせてブロックチェーン関連のカオスマップを作成。合計135の企業、サービスを掲載しました。

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ブロックチェーンの適用領域は非常に多岐に渡り、領域の中でもブロックチェーンの使われ方は多様ですが、カオスマップで取り上げたそれぞれのカテゴリについて簡単にコメントします。

仮想通貨取引所ウォレットは、ブロックチェーンを基盤とした通貨である仮想通貨を取引する場所や、財布の機能を提供するサービスです。

技術プラットフォームは、主に様々な特徴のあるブロックチェーン基盤を開発、提供しているプレイヤーです。各ブロックチェーン基盤はその処理速度や件数、ブロックチェーン上での契約をプログラムするスマートコントラクトの実装などの差別化要素を有しています。

開発・コンサルはブロックチェーンを活用したアプリケーションやサービスの開発を行っている企業です。

協会はブロックチェーン関連の協会・団体です。

投資・アクセラレーターはブロックチェーン関連のベンチャー企業に投資をしたり、成長支援(アクセラレーション)をするプレイヤーです。

ブロックチェーン学習は、ブロックチェーンを活用したアプリケーションの開発を習得するような情報提供を行っているプレイヤーです。

ゲーム(ブロックチェーンゲーム)は、データ基盤にブロックチェーンを使用することで、データの信頼性を確保したり、登場するアイテムの希少性を担保したり、例えゲームが終了しても所有している資産を交換可能にするような特徴を備えたゲームです。

エンターテイメントスポーツは、これらの領域に特化し、トークンを使った投げ銭でプレイヤーを支援したり、ブロックチェーンによって単一性を担保することで希少価値のあるコンテンツをユーザーに提供するようなサービスが含まれています。

コミュニケーションSNSは、主にトークンを使って従業員間や仲間のコミュニケーションを円滑にしたり、誰かを支援するようなサービスが含まれています。

コンテンツは、コンテンツの流通や信頼性確保にブロックチェーンの仕組みを応用するようなサービスが含まれています。著作権管理や、誰がアクセスできるか、などです。

マーケティング・広告は、ブロックチェーンに載せることで、安全で、信頼のおけるデータ流通を実現するような取り組みが含まれます。

不動産は、ブロックチェーンをデータベースとして活用し、不動産取引の煩雑さを解消するような取り組みが目立ちます。

銀行・証券・保険は、透明性と信頼性が極めて求められる領域であり、ブロックチェーンが力を発揮する領域として特に注目を集めています。

人材は、勤怠時間の管理や、人材情報の基盤としてブロックチェーンを活用しようという取り組みがスタートしています。

トレーサビリティは、流通や物流において、きちんとした商品なのか、適切なルートを取れているか、最終消費者が見える状態にするためにブロックチェーンを活用しようという取り組みで、ブロックチェーンの利用の中でも特に期待されている領域です。

教育では、学習履歴や在学証明を、透明性があり公開されるブロックチェーンの特性を活かして発行しようという取り組みがあります。

ヘルスケアでは、生体情報の管理、健康状態の記録などをブロックチェーンで管理することで情報の流通を円滑化し、より適切なサポートを提供しようというような取り組みがあります。

エンタープライズでは企業の業務を支援する目的のブロックチェーン利用が見られます。例えばトランスコスモスはコンタクトセンター業務で顧客情報をブロックチェーンで管理することで効率化しようという取り組みを進めています。

社会は、仮想通貨を地域通貨として活用することで地域の活性化を図ったり、選挙の投票をブロックチェーンで管理することで透明性を向上しようというような取り組みがあります。

エネルギーも利用が盛んな分野で、P2Pでの電力取引、排出権の取引、電力使用量の管理などにブロックチェーンを活用しようと各社がプロジェクトを進めています。

これらは一例に過ぎませんが、ブロックチェーンが多様な産業に応用可能であり、デジタル通貨という用途を超えて社会実装が進みつつあることがご理解いただけると思います。MIの8月特集では特にメディアやコンテンツの領域で進められているプロジェクトについて紹介していきます。

特集: ブロックチェーンとメディアのこれから

  1. 活用が広がるブロックチェーン領域のカオスマップを大公開!全135の企業・サービスを掲載
  2. メディアにおけるブロックチェーン技術の活用とは? 著作権管理と許諾のプラットフォームにも取り組む、コンテンツジャパンの堀代表に聞く
  3. ブロックチェーンで資本主義的な世界を超える!全領域に積極投資を進めるgumi國光会長に聞く
  4. 「ゲーム遊ぶ」だけで生活できる未来を作りたい、ゲーム領域のトークンエコノミーに挑む「GameDays」・・・イード宮崎氏
  5. NFTを使った音楽の原盤権や3Dデータ流通にも取り組む、ブロックチェーンの社会実装を目指すBlockBase真木社長インタビュー
  6. トークンを使ったコンテンツの翻訳プラットフォーム「Tokyo Honyaku Quest」について、Tokyo Otaku Mode、bitFlyer blockchain、イードの3社に聞く

登壇者が出演するイベントは28日(水)に開催

Media Innovationのオフラインイベント「Media Innovation Meetup」では、8月も特集と同じく「ブロックチェーンとメディアのこれから」というテーマで、4名の方をお招きして8月28日(水)に開催します。ぜひお誘い合わせの上、ご参加いただければ幸いです。

■概要
日時 2019年8月28日(水) 19:00~22:00
会場 Vacans Space5 〒100-0005 東京都千代田区丸の内3-3-1 新東京ビル B1F
主催 株式会社イード

■スケジュール
18:30 開場
19:00 開演、主催者挨拶
19:05 各登壇者からプレゼンテーション
    株式会社イード 宮崎紘輔 部長
    BlockBase株式会社 真木大樹社長
    株式会社gumi 国光宏尚 会長
    株式会社bitFlyer blockchain 加納裕三 社長
20:15 パネルディスカッション
20:50 懇親会
    軽食とドリンクを用意します
21:45 終了

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