オンラインパブリッシャーのVox Mediaは、50年以上の歴史を持つ老舗出版社のNew York Mediaと合併すると発表しました。事実上の買収と見られます。買収条件は明らかにされていませんが、今後もVox Mediaの社名を用いるとのこと。

New York Mediaは1968年の創業で、社名にもなっている隔週刊の雑誌「New York Magazine」を主流としながら、政治、ビジネスなどを扱う「Intelligencer」、カルチャーや批評などの「Vulture」、女性向けの「the Cut」、家庭や食をテーマにした「Grub Street」、インターネットのショッピングガイド「the Strategist」などを展開しています。デジタル展開も進めていて、合計1億人にリーチしているとのこと。

対するVox Mediaは、「Recode」「Polygon」「SB Nation」「Vox」「The Verge」「Curbed」などのデジタルに特化したバーティカルメディアを多数展開する2011年創業の新興企業。ウェブサイトだけでなく、動画や直近ではポッドキャストにも力を入れています。

発表では、両社が基本的な価値観を共有していること、強みとしているジャンルが異なり補完性があることなどが合併の背景にあると説明。今後はデジタルからリアルまで、現代のユーザーがいるあらゆる場所でコンテンツを通じて人々の会話を喚起するような存在になりたいとしています。

新興パブリッシャーの苦戦が伝えられる中で老舗雑誌との合併を選んだVox、今後どのような手を打ってくるのか注目です。