話題の次世代音声SNS「Clubhouse」が新たな資金調達へ…Twitterも類似サービスで追随、課題も

FacebookやTwitter、Instagramなどに続く次世代SNSとして注目を集めている音声ライブチャットアプリ「Clubhouse」を提供するAlpha Exploration Co.が、米大手ベンチャーキャピタル(VC)であるAndreessen Horowitz主導でシリーズBラウンドの資金調達を行なうことを現地時間1月24日にブログで発表しました。調達総額は明らかにされていません。

Clubhouseは、多種多様なユーザーがチャットルームを作成し、入室を承認されたユーザーが会話に参加するか、あるいはリスナーとして会話を聞くことができるサービスです。「音声版Twitter」とも表現されていますが、音声ライブであることの気軽さやライブ性(現在はアーカイブが残らず、後から聞き直すことはできない仕様)が特徴です。

Clubhouseは現在iOS版のみリリースされており、招待制のベータテスト中ですが、Android版の開発をまもなく開始することや、サーバーやサポート体制の拡充、UIの改善を行なうことを発表しています。

さらに、アプリ内でのチップ、チケット販売、サブスクリプション機能のテストを開始するほか、新しく調達する資金の一部をクリエイター助成プログラムに充てるとし、今後Clubhouseコミュニティを盛り上げていくであろうクリエイターたちの活動を支援する姿勢です。

現行SNSの変容と新サービスへの期待

現在人気を博している主要SNSであるFacebook、Twitterなどは、規模がどんどんと大きくなっています。当初は小さなコミュニティで仲間内のコミュニケーションを楽しむ場だったこれらのサービスは、ユーザーを獲得するにつれ「フォロワー」の数やシェア数を伸ばすことが目的となっていることが多く、ユーザーたちが本当の意味で自由に本音で語り合う場とは言えなくなってしまったと言っていいでしょう。こうなると新たなSNSへの期待が高まるのは当然のことで、その一つとしてこのClubhouseが盛り上がっているというわけです。

Clubhouseにはミュージシャンやアスリート、起業家などと、そのクリエイティビティに触れたいリスナーらが集まっており、先週にはベータテスト中にも関わらず世界で200万人ものユーザーが集まったとのこと。仲間内での会話やトークテーマに沿った議論のみならず、楽器の演奏やコメディの披露、歴史の講義など内容は多岐に渡り、ミュージカルまでも開催されるなど、クリエイティブな使い方が数多く見られたそうです。

新サービスの黎明期特有の、新たなコンテンツが次々と生まれる様子はさらに話題を呼び、ユーザーを惹きつけることでしょう。

音声チャットサービスが抱える課題

なお、Twitterは昨年12月18日、競合サービスとしてClubhouseと類似した音声チャットルーム機能「Spaces」のテストを開始しており、リアクション機能やリアルタイム書き起こし機能などを含めテスト中とのこと。

Twitterの追随はClubhouseが新しいソーシャルメディアの可能性を掘り起こした事を示唆しています。一方で課題もあります。Clubhouse、Spacesの両サービスは、正式リリースまでにモデレーションについて対応する必要があると指摘されています。Clubhouseでは昨年、特定の人種や性別、宗教などについて差別を助長するような会話、議論が確認されました

Clubhouseは差別や嫌がらせなどを禁止することを利用規約とコミュニティガイドラインに規定していますが、音声サービスという自由度が高いサービスで適切なモデレーションが行えるようシステムを整備することが急務となっています。

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