信頼度の高いメディアは「新聞」がトップ維持も、購読率は過去最大の低下…メディアに関する全国世論調査

公益財団法人新聞通信調査会が「第13回メディアに関する全国世論調査」を実施し、その結果を発表しました。調査対象は、全国の18歳以上の5,000人です。 目次 信頼度は昨年に続き新聞がトップコロナ禍でのメディア接触 増えたのは民放、ネット、NHK、新聞の順良い印象も…

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信頼度の高いメディアは「新聞」がトップ維持も、購読率は過去最大の低下…メディアに関する全国世論調査
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公益財団法人新聞通信調査会が「第13回メディアに関する全国世論調査」を実施し、その結果を発表しました。調査対象は、全国の18歳以上の5,000人です。

信頼度は昨年に続き新聞がトップ

各メディアの情報をどの程度信頼しているかを点数化して評価したセクションでは、「新聞」が69.2点で前回調査より0.3点上昇し、昨年に続きトップを維持。その一方で、「この1年間で新聞の信頼感が低くなった」という回答も8%みられました。主な理由は「特定の勢力に偏った報道をしているから」(47%)でした。

しかし、その信頼度とは裏腹に、2008年度の調査開始以来、新聞の購読率の低下傾向は変わらず、前年度の調査からは過去最大の低下が見られます。その理由として、「図書館やインターネットなど無料で読める分で十分なので、新聞は購読しない」(26.1%、2019年度22.1%)、「無料でも新聞は読まない」(11.7%、2019年度は10.7%)が挙げられています。これらの理由はどちらも、前年度と比較して上昇しています。

その他の結果は「NHKテレビ」69.0点、「民放テレビ」が62.0点、「ラジオ」が55.3点、「インターネット」が49.7点でした。各メディアの信頼度得点に影響が大きかったのは、「情報源として欠かせない」「情報がわかりやすい」「社会的影響力がある」など。

コロナ禍でのメディア接触 増えたのは民放、ネット、NHK、新聞の順

新型コロナウイルス感染症が広がる前後を比較してニュースとの接触が「増えた」(「とても増えた」と「やや増えた」の計)のは、民放テレビのニュースが43.9%でトップ、インターネット41.3%、NHKテレビ32.7%、新聞22.6%、ラジオ6.9%と続きました。

新型コロナウイルス感染症に関する情報の入手方法は「民放テレビ(公式サイトも含む)」が最も多く78.6%、続いて「NHKテレビ(同)」59.5%、「新聞(全国紙)(同)」31.4%、「新聞(地方紙)(同)」28.3%、「お住まいの都道府県や市区町村のホームページ」27.5%、「SNS(LINE、Twitter、Facebook など)」26.6%となっています。

新型コロナウイルス感染症に関する情報で役に立ったものを尋ねたところ、ここでも「民放テレビ」が最も多く61.8%、以下、「NHKテレビ」47.0%、「ポータルサイト」28.9%、「新聞(全国紙)」23.6%、「新聞(地方紙)」21.2%、「お住まいの都道府県や市区町村のホームページ」19.3%と続きます。「家族や友人(19.0%)」や「SNS(17.8%)」といった口コミも有用であったことが伺えます。民放テレビが多かった背景には情報番組の視聴が考えられます。

良い印象も悪い印象も民放テレビがトップ

各メディアの新型コロナウイルス報道の印象については、「情報が正確だった」でNHKテレビが1位に。「必要な情報を伝えていた」「科学的でわかりやすかった」「東京や大阪など一部の地域ばかりを取り上げていた」「政府の批判ばかりしていた」「不確かな情報で煽あおっていた」「感染者のプライバシーを侵害していた」では民放テレビが1位となり、良い印象も悪い印象も「民放テレビ」が他のメディアより強い結果となっています。

自粛行動に与えた影響はメディア報道が最多の68.0%

コロナ感染防止のため外出を控えたり自粛するなど、行動に影響を与えたものを尋ねたところ、「新聞やテレビなどメディア報道」が最も多く68.0%、続いて、「国の発表や要請」59.1%、「自治体の発表や要請」40.3%、「家族や友人」31.9%、「会社など職場からの要請」29.3%となりました。

新型コロナについて関心のある情報では「地域周辺の感染状況」「ワクチン開発や治療法、治療薬の情報」が70%を超えました。

■調査の概要
・調査対象:全国の18歳以上の男女(5,000人)
・サンプリング法:住民基本台帳からの層化二段無作為抽出法
・調査方法:専門調査員による訪問留置法
・実査時期:2020年10月30日~11月17日
・調査委託機関:一般社団法人中央調査社

《oyoyon》

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