株式会社博報堂、株式会社博報堂DYメディアパートナーズ、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社(DAC)の3社は、戦略組織「HAKUHODO DX_UNITED」を発足したことを発表しました。博報堂DYグループ傘下の大手3社による大規模な協業により、マーケティング及びメディア運営のDX化という、クライアント企業の課題解決に取り組んでいくようです。
「HAKUHODO DX_UNITED」は、ブランディング・CRM・EC/D2C・オウンドメディア・店舗等の領域でのマーケティングDXと、マスメディア・デジタルメディア横断でのメディア投資効果の最大化を図るメディアDXを一体のものとして、両輪で統合的に価値創造型のDXを推進していく戦略組織です。各社の得意領域から、計8つの専門機能、約700名のスペシャリストが結集し、分断することなく有機的に実行することを目指すとしています。
また、組織発足に伴い、3社はDX人材の採用を拡充する計画です。
さまざまな領域、テーマを統合した価値創造型のDXを推進
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HAKUHODO DX_UNITEDは、下記のような「価値創造型のDX」を推進することを標榜しています。
クライアントデータ・生活者データ・プラットフォーマーデータの統合=潜在需要を発見する
クライアントが保有する自社顧客データと3社の保有データ、プラットフォーマーのデータを統計的に安心・安全な形で連携し、顧客データを生活者データにかえ、新たなニーズを発見する。
メディア・インターフェースの統合=マーケティング投資効果を最大化する
様々な生活者とのインターフェースを統合したプランニングを推進。「システム」を基盤に、広告メディアビジネスの次世代型モデル「AaaS(Advertising as a Service)」のソリューション群等を活用し、より効果的なメディア・インターフェースの統合を図る。
テクノロジーとブランディングの統合=新たな好意・絆を生み出す
企業の“らしさ”や“社会的価値(パーパス)”をテクノロジーという機能に加えていき、今まで培ったブランディングの知見も最大活用することで、便利を超えた好意・絆を生み出す。
オンラインとオフラインの統合=新たな行動を生み出す
デジタルの世界だけで考えるのではなく、オフラインを活用したコミュニケーション/プロモーション、リアル店舗とEC/D2Cを統合したチャネル戦略、リアル空間内でのデジタル販促手法導入等を推進し、生活者の新たな行動を誘発する。
広告とCRMの統合=新たな顧客獲得~育成のサイクルを創り出す
広告とCRMが統合されたデータ基盤の構築、デジタル/テクノロジーを活用したオウンドサービスの開発等を推進することにより、広告・オウンドメディア/オウンドサービス・CRM等を統合し、認知から、新規顧客獲得、顧客育成までを一気通貫で推進していくサイクルを創り出す。