ツイッター、Clubhouseの買収検討か・・・40億ドルでの資金調達も検討

急速に人気を集めているソーシャルオーディオアプリのClubhouseに対して、ツイッターが40億ドル(約4000億円)で買収提案を行っていたとブルームバーグが報じています。 ただし、理由は明らかにされていませんが、この交渉は行き詰まっているということです。また、どちら…

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急速に人気を集めているソーシャルオーディオアプリのClubhouseに対して、ツイッターが40億ドル(約4000億円)で買収提案を行っていたとブルームバーグが報じています

ただし、理由は明らかにされていませんが、この交渉は行き詰まっているということです。また、どちらが呼びかけたのかも不明です。

また、ブルームバーグは昨日、Clubhouseを運営するAlpha Exploration Co.がこちらも40億ドルの企業価値で新たな資金調達を進めようとしていると報じています。同社は1月に米国のベンチャーキャピタルAndreessen Horowitzが主導するシリーズBで資金調達したばかり。この際のバリュエーションや調達額は明らかにされていません。

急速に高まる音声熱を背景に、Twitterでも音声ツイートが実装されたり、Clubhouseに似た機能である「Twitter Spaces」が実装されたばかりです。ツイッターがClubhouseを買収すれば、成長するユーザーベースを獲得できるだけでなく、「Clubhouse」という持て囃されているブランドを獲得する事ができます。

一方で、Clubhouse的な機能はTwitterだけでなく各社が実装を進めているところであり、ユーザー規模の面でも既存のソーシャルメディアと比較すると小規模に留まっていると見られるClubhouseを40億ドルという金額で買収に踏み切るかというと疑問も残ります。結局のところ、ソーシャルメディアによる買収は、サービスの統合が必要になり、ブランドも上手く活かす方法があるか不明です。

日本では2月下旬頃から一気に利用が広がったClubhouseですが、世界的にも名前を目にする機会が増えてきました。先日には投げ銭機能を導入して、手数料なしにクリエイターに還元すると発表。音声で配信するプレイヤーを囲い込む動きも加速していきそうです。

《Manabu Tsuchimoto》

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デジタルメディア大好きな「Media Innovation」の責任者。株式会社イード。1984年山口県生まれ。2000年に個人でゲームメディアを立ち上げ、その後売却。いまはイードでデジタルメディアの業務全般に携わっています。

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