画像・音源・編集ツールを提供するShutterstock,Inc(シャッターストック)は現地時間27日、インサイトとデータをミッションの中心に据えた子会社「Shutterstock.AI」の設立を発表しました。また、この設立に際して、主要な人工知能(AI)プラットフォームを提供するPattern89社、Datasine社、Shotzr社を買収したことも発表しました。
Shutterstock.AIは、4億点以上の画像、映像、音楽、3Dモデルなどの素材を含む、Shutterstockの膨大なコンテンツやデータ資産を商品化するとのこと。また、先進的なパートナー企業と提携し、次世代型AIモデルを強化つつ、コンピュータービジョンにおける知見の蓄積、およびコンテンツを通じたデータ・インサイトの向上に取り組むとしています。
Shutterstockの最高経営責任者(CEO)であるStan Pavlovsky氏は、次のように述べています。
「今回買収を発表した3社と共に、Shutterstock.AIはお客様からの共感を重視した適切なコンテンツの発見・選択を支援いたします。また、当社のコンテンツライブラリにおける膨大なデータを活用することで、お客様のAI開発を支援します。Shutterstock.AIは、自動運転、コンテンツのモデレーション、あるいはAIによる運用の自動化まで、次世代テクノロジーの開発に役立つようなデータとサービスを提供して参ります」
Shutterstockは、買収した3社について以下のように説明しています。
・Pattern89社
業界標準レベルのインサイトとカスタムインサイトを提供し、大規模なパフォーマンス予測を実現。マーケターや代理店、クリエーターはA/Bテストを必要とせず、色彩、コピー、絵文字などのクリエイティブについて適切な判断ができるようになります。また、優れたワークフローにより、キャンペーンのパフォーマンスをリアルタイムにモニタリングし、ワンクリックで最適化することが可能です。
・Datasine社
キャンペーンの意思決定に必要なインサイトを提供。同社が提供するAIは、デジタルアセットに対する過去のキャンペーンパフォーマンスを検証および最適化の提案を行います。
・Shotzr社
画像に対するユーザーの反応の分析や予想を行い、広告主やマーケターがソーシャルメディアやデジタル上のキャンペーンでユーザーの共感を得られるような、適切な画像を選択できるようにします。